やはり三國志を知っている事は必要
東京国立博物館で開催中の「特別展 三国志」へ行ってきました。日本で三国志と言えば「三国志演義」を元にした小説だけでなく様々なコンテンツが親しまれてますが、(日本人は三国志が好き)こういう二次創作を離れた「リアルな三国志時代」の展示内容がピンと来ないところもありました。ただ、来週から夏休みで無駄に混んでもという事で行ってきました。
昨今の博物館美術館ブーム(日中時間に余裕がある人は案外多い)で、平日休日問わずこういう場所はよく混雑しますが、今回は待ち時間なくスムーズに入場できました。
写真撮影が可能な珍しい特別展
やはり三国志時代の歴史や登場人物はある程度の知識があった方が、興味が沸くと思います。自分も吉川英治三国志を読み、NHKの人形劇三国志を視聴し、KOEIの三国志をプレイする、事で三国志(時代)の知識を獲得してます。
文化芸術が生まれる背景
またそういうリアルな三国志的な展示だけでなく、横山光輝三国志や人形劇三国志関連の展示もあったりして、ユニークな特別展となってます。写真撮影可能ですし。
逆にリアルの三国志時代の展示だけだと訴求力が弱いと言う印象もあります。ただ三国鼎立の不安定な時代に文化物を作る余裕はないでしょう。当時はお墓に日用品のミニチュアを納める風習があるらしく、そういう展示から間接的に当時の生活をを伺いしるかたちになってます。
今回曹操の墓(曹操高陵)の中身の展示物もありますが、曹操自身が合理主義者で、自分の墓を極力質素にしたので、展示物も質素という理由もあったりします。ちなみに劉備や孔明の墓は今も未発掘。
(後世に展示できる)文化遺産というものは、平和な安定した時代だからこそ生まれるという事を改めて感じます。
とは言うものの、これまで文字を追い、頭の中で勝手に想像していた部分を、展示を通じ、当時の気候や人口などの数字を知り、実際の武器、風俗などを実際に目で見てこれまでとは違った角度から三国志を知る意味で、よかったと思います。(そんなに写真は撮らなかったですが)
三国志グッズも色々と販売してました。