ファースト・マンを見るならば
映画「ファースト・マン」の主人公・アームストロング船長と同じくらい有名な宇宙飛行士と言えば、「地球は青かった」のガガーリンですよね。
Amazonで「ファースト・マン」を見ると「ガガーリン 世界を変えた108分」という映画があるのを知る事になります。
映画はいきなりボストーク1号発射の数日前から始まりつつ、回想シーンを織り交ぜつつ、初の有人宇宙飛行とその帰還を描きます。いきなり本題に入るのは良い構成だと思いますが、物語的に時間を行ったり来たりするので分かりづらいです。
緊張感とあふれる発射シーンなどは見てて感動しつつも、アナログな計器と無骨な手触り感のあるロケットや司令室を見ると本当に良くこれで宇宙へ行ったなと思わさせられます。あの時代にこうまでして、宇宙と月を目指した理由は本当は一体何だったのかというミステリー視点が湧き上がるくらいの不思議さがあります。
何よりも凄いのは行きよりも帰りです。周回軌道から帰還軌道への切り替え、安全な突入角度の選択とひとつ間違えば帰還不能、燃焼死が待っている世界、そんな危ない計算をクリアして大気圏へ戻ってきても、最後は地上7,000メートルからのパラシュート脱出(驚)という離れ業をやってのけて、地上へ帰ってきます。
ガガーリンはその後で訓練機中の事故で死んでしまうのですが、それまでの経緯やその結末を映画では一切触れず、帰還したところまででこの映画は終わります。彼の最期に宇宙飛行の経験が関係しているのかはわかりません。Wikipediaでは精神的な因果関係を示唆してますが、判断は保留にしておきます。
都市伝説は存在するか
そもそも国の命令で宇宙へ行った話(を映画化した)なので、悪い話は出てこないだろうという予想の上で見ていた映画でもあります。ならどうして見たのかと言うと、タイムリーなタイミングで、ソ連時代の宇宙開発の都市伝説?の話を岡田斗司夫のYoutube番組でしていたからです。
ガガーリンが本当に初の宇宙飛行士だったのかというところをどう表現しているかが気になりました。
(あまり説明の少ない映画ではありますが)作品中ではニェジェーリンの大惨事は
は隠してませんでしたし、それまでの経緯からガガーリンとチトフ以外の無名の誰かが宇宙へそれも2人も行くとは思えない、コラブリ・スプートニクに人が2人乗れるとは思えないので、やはり都市伝説だろうというのが正直な気持ちです。
どうでもいいことですが、ガガーリンとアームストロング映画のポスター似すぎています。
後から作ったファースト・マンの映画もう少し何とかならなかったのかなと思います。