あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

月に再び立つ日

月に再び立つ日

5月くらいの話でしょうか、NASAよりアルテミス計画発表のニュースがありました。ちょうどその後の「ナショナルジオグラフィック日本版」のタイトルが「月に再び立つ日」だったので、当然そういう内容かと思ったのですが違ってました。


ja.wikipedia.org

www.asahi.com

50周年を記念してこれまでの宇宙開発をふり振り返る内容で全くアルテミス計画には触れてません。

ちょっと残念だったので、ナショナルジオグラフィックビデオ(Hulu上の)で何か無いかを探してみたところ

Huluに「初めて月を歩いた男の素顔」(原題:THE ARMSTRONG TAPES)を見つけました。またしてもアームストロング船長のドキュメンタリーです。

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 映画「ファースト・マン」で描かれた内容が不穏すぎて、これが本当なんだろうかという疑問が浮かんでいたところに格好のドキュメンタリーでした。視聴期間限定(~8/27)コンテンツだったのでラッキーでした。

映画はそれほど間違っていない

結論としては映画(ファースト・マン)のニール・アームストロング像はこのドキュメンタリーの内容とは離れていないようでした。どちらかと言えば無口でどこか嬉しそうでない感じも同じです。本当は「飛行機器の開発」がしたかったという(自分にとっての)新情報もありました。人類初の月面着陸の偉業もあくまで宇宙飛行士としての任務として捉えるやや覚めた立ち位置、家庭を省みる余裕がない職場環境からのギスギスしかけた家庭と言った実情が番組で紹介されています。

「月に立つ事の人々の関心の高さに驚かされた。」

という彼の言葉が、自分の成し遂げた事への自己評価がそれほど高くない事を伺わせます。
それどころか「ただのパイロットであり過大評価」であるとも、彼を知る人による表現では自分自身の事を称賛と注目を持て余した、罪悪感にさいなまれていると、月から帰ってきてからの世間からの注目される自分像との折り合いの悪さに悩む姿が語られています。

 一方番組による月着陸への道のりは「ファースト・マン」よりよほど分かりやすい内容でした。ジェミニ8号の回転事故やアポロ11号の発射シーケンスなど映画よりドキュメント映像の方が感動するとはどういうこと?という気もします。彼がどうしてアポロ11号の船長になり、最初の月面着陸者になったかの補足もあり、やはりちょっとファーストマンは不親切な印象を改めてもちました。