財政検証2019の結果公表
公表のあった当日7/28夜のNHKのニュースのヘッドラインは
「年金 将来どうなる?」
でした。思ったよりも差し障りのないタイトルでした。
公表された結果は、所得代替率50%水準が将来も維持できるかの(シナリオ別に確認)可能性を5割※としてました。
※直接はそういう表現にはなってませんが、6つのシナリオ中3つのシナリオが維持できるとしているのでそう読み替えました。
確率で言えば5割はかなり低いのですが、破綻シナリオの前提となるような成長率0.2%(以下)の日本社会は、年金だけの問題でなくヤバい状態なので、当然の流れとして成長率を上げるような成長戦略を組む事が想定され、起きづらいリスクであるとも考えます。
少しだけ軽減
財政検証の結果を気にするのは受給開始年齢の引き上げという我が身に影響の大きい法律改正が起きるかの懸念です。今回の財政検証2019についても75歳まで延長と言う受給開始可能年齢の引き下げ議論はありそうですが、直接的な年金支給年齢切り上げの議論へはつながらなそうではあるので少しは安心しました。
一方で実質的な目減りというワードも気になります。年金受給開始年齢の変更もなく、予定通りねんきん定期便で書かれていた名目額が将来もらえるとしても、(物価高によって)案外生活は苦しかったという未来が来るかもしれないとすると、受給開始年齢の引き上げがなさそうなのを単純に喜んでばかりもいられません。