あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

厚生労働省の資料を見てみた

厚生労働省のサイトで確認

財政検証」結果を取り上げている雑誌などを見てみると将来の年金は名目上は増えても実質的的に目減りになるはずが、名目上も下がるような表現になっている記事も見受けられるので、厚生労働省のレポートそのものも一度見てみる事にしました。

 厚生労働省のサイトにはこれまでの財政検証の結果を確認できるようになっていて、最新がさきほどの2019年の結果になってます。

www.mhlw.go.jp

ここには8つの資料(リンク)がありその中で、まとめ気味のレポート「2019年(令和元)年財政検証結果のポイント」の中身をみてみました。

ケース1の場合の下記の図で、2046年の現役世代の手取り収入が月50.6万で、モデルケース老夫婦の年金額が26万3千となっています。

 現役世代の名目収入が伸びていく未来で年金額も増えていく事を示してます。

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2019(令和元)年財政検証結果のポイント[PDF形式:1,390KB]より

 

ただ現役世代収入が35.7万の時代の10万円と50.6万の時代の10万円では10万円の価値が下がってると考えるのが普通ですから、所得代替率が低下することは実質的な年金の目減りになってます。

2019年に月22万だった年金が26.3万円に増えても嬉しくない未来が来るとは現金の価値が下がっていく事だと思うので、将来に備えるなら現金以外でって事になるんでしょうか。

 ちなみに2046年以降は(調整が終わるので)年金は現役世代の所得の51.9%になるようについていく事になってます。ぐんぐん年金額も増えていくんでしょうか、まあ27年後の話なのでその通りになるかならないかはとりあえずはいい感じもします。

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この検証結果のページには年金マンガ(2014年の財政検証に作成?)があるのですが、

www.mhlw.go.jp

このモデル世代よりも高収入だったり低収入だったりした場合の違いが示されてました。噛み砕いて説明するほど読み込んでいないので触れるだけにしておきます。