(自分が退職した後に)最近出版されたFIRE本とか読んでみたいんですが、すでに早期リタイヤしているのにFIRE本を買うのは無駄というか冗長という不要不急な出費だろうと考えてしまいます。
面白そうだと思ったのはこの本。
最近のFIRE(Financial IndependenceとRetire Early)の言い方は、アーリーリタイアと比べてちょっとスマートな感じがします。
前記のような理由でお金を払ってまでも読む事はないかと思っていたら中田敦彦のYoutube大学で取り上げてくれました。
この動画チャンネル、歴史を語っているときは本の受け売りだろうとか、違うジャンルでは詐欺師の語り口とか茶化されていましたけれど(自分もそう思ってました)、ある別の動画で、ひな壇で二言三言のテレビ仕事をこなすの日々に対して「俺はもっと話したいんだ」と言う心情からYoutubeを始めた経緯を語るくだりを見て(自分の気持ちに正直な行動に共感を覚えて)ちょっと見方が変わりました。
それはさておき、歴史じゃなくて本の紹介なら(受け売りで)大丈夫ですし、すでに早期リタイアしている身なので紹介動画で内容理解を済ませても全く問題ありません。
興味があるのは4%ルールのポートフォリオの中身
この本の著者の早期リタイヤ戦略での気づきや職業論とかも面白かったのですが、一番知りたかったのは4%ルールを実践しているポートフォリオの中身です。自分は常々4%と言う平均運用利回りのリアリティについてちょっと疑い深いです。実際のFIRE実行者のポートフォリオの中身は何なのか?そこもきちんと紹介してくれてました。
債券が40%、インデックス投資が60%でその中身も米国株20%カナダ株20%欧州株20%の割合でした。
やはりこのポートフォリオで4%で回せるって言うところが、ちょっと信用できない気もしたので、何か紹介する表現の誤差があるのかと別の動画も見てみる事にしました。(考えてみれば本の紹介動画とかもともとYoutubeにあるものでした…)
こちらでは(本の中で)4%ルールを実行している100人の資産推移のグラフの部分が紹介されてました。(13m57sぐらい)35年くらいの横軸があり、早期リタイヤした95%の人が資産が減らなかったと言うものです。こんなグラフが存在するなんて初めて知りました
質問したい事ははつきないものの
そうなると今度はここで言う「債券」って具体的には何とか?この著者の4%ルールとは、トリニティスタディの4%ルールなのか、バートン・マルキールの4%ルールのどちらなのか?とかさらに疑問が浮かびましたが、本の紹介動画にそこまでのディテールを求めるのは変ですし、だったら本を買えよと言う事になるのでこの辺にしておきます。
マニュアルレベルとしての4%ルールには半信半疑なところはありますが、現代ポートフォリオ理論で組まれたポートフォリオ資産から定率で取崩しても資産はなかなか減りにくいと言う部分は信用してもいい気がしてきました。
著者に共感を覚えた部分
実はこの著者は1億円のポートフォリオだけでなく、別に5年分の生活費をキャッシュで用意しているとのこと(5年間の下落相場が続く場合のリスクヘッジ)慎重で繊細な性格と言う説明でしたが、著者なりの「4%ルールに対する距離感」が伺え、鵜呑みにしていないところはなかなか共感が持てます。
あの「逃げ切り計算機」にしろ、「3%運用4%切り崩し」の話にしろ、「早期リタイア」はちょっとずつお金が減っていくものと言うことを前提としているわけですから、このリタイア資金は減らない前提の理論と言うのは、ジリ貧の日経平均を見てきた日本人とでは資産運用が生む利回りへの前提条件の差を感じます。
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