コロナ対応やオリンピックの一連のゴタゴタを見ると、危機管理能力の低さやイノベーション感覚のショボさ、にじみ出る内輪意識などを感じて、日本の将来が不安になります。
とは言え前から言われている事でもあり(日本株じゃなく)米国株投資中心にしたのもそういう視点からでした。ただ(ここまで目立つようになるのは)もう少し先の話かと思っていたのですが、最近のFIRE志向を仕事や停滞する賃金への諦めや模索の現れと見れば、案外切実なのかもしれません。
給料が安い事がなぜ全体の問題なのかについてはこんな記事があります。
早期リタイア(FIRE)向きの日本社会
ただそういう「今の日本社会らしさ」は早期リタイアには有利に働きます。例えばデフレで生活費が安い事は早期リタイアに必要な資金が少なくて済みますし
他国との物価上昇率の差が円高として返ってこない事は、海外資産での実質運用利回りは4%を超えるかもしれません。
ただこれらは際どい話です。うまく行けばメリットだけ受け取れますが、さらに問題が加速すると良いとばかりはいってられません。
トリアージな未来がやってくる
例えば年金は現役世代の給料で決まりますから、物価が上がっても現役世代の給料が上がらなければ、年金減額になります。
今年安くなって喜んでいる国保保険料も、同じような低保険料の人の医療費がかさめば仕組みとしてこの先どうなっていくかは想像もつきません。
国民健康保険 実質収支936億円赤字 令和元年度決算 | NHKニュース
同様な理由で公共サービス低下も心配されます。「水道民営化」の話はちょくちょくと目にします。これも(あくまでイメージですが)利用者視点ではリスクの方が気になります。
公共サービスの低下の最悪ケースは、自分の住む街が財政再生団体になる事でしょう。
(京都市の問題の原因は特別でしょうが…)
これらは極端な未来予想でしょうが、コロナ問題で分かった「誰がやっても難しいそうな事は解決できない」程度今の危機管理能力からすれば、こういう未来は思ったよりも早くやってくる予感もします。
別の言い方で言えば、全体最適(みんなが幸せになる)する能力は無いわけですから、日本が抱える問題の解決はトリアージによって成されるのではないかと思います。
年をとると棄てられる(?)というような事はないでしょうが、(優先順位はさげられて)老後の経済的負担が今以上に増すんじゃないかと予想します。(備える必要があります)
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