今年の3月ころからネット記事で見かける事の多くなったFIREムーブメントに関する記事、9月になった現在でも見かけます。Googleディスカバー機能のおかげ(興味にあわせてくれる)でそう感じるだけかもしれませんが…。
とある記事を最近も見かけたのですが
最低限必要な情報が、もれなくカバーされていて、粒度も適当で読みやすく、FIRE紹介記事として良記事だと思いました。
FIREに必要な額はちょっと下がる?
そういう意味では既知な話ではあったのですが、ひとつ感じたのは最近FIREに必要な金額がちょっとずつ日本風にアレンジされてきた事です。そもそもの米国FIRE本では25年分の生活費1億円と紹介されていて、かなり高い(そんなに必要?)イメージでした。
この記事では
例えば、月の生活費が20万円かかるとしましょう。年間支出が240万円なので、6000万円の資産があればFIREできる計算になります。
となってました。1億円よりかなり下がりました。もちろん6000万円を作るためにはそれなりの毎月の積立額と期間とそこそこの利回りが必要になりますが、
FIREが誰にも再現可能な手法と言ってもチャレンジングな部分は存在します。
「投資に回せる資金をいかに増やせるか」というところを念頭に置きましょう
という集中心は必要です。
高いハードル設定に対して、仮に結果的に挫折(気持ちの変化)があったとしても、資産形成と言う成果はあります。100かゼロかの賭けではありません。
FIRE達成の優先度は何か
このように想定生活費を低くしていけば、必要な費用は減りその分FIREに達成するまでの期間が短くできます。慎重に考えれば、FIRE生活は未知の体験ですから想定生活費はちょっと余裕を持たせたいところです。想定生活費を下げる事はFIRE生活でできる事を限定してしまうという意味もあります。それを承知の上で、できるだけ早くFIRE実行したい気持ちも理解できます。
最近FIREに対する懐疑的な意見として、FIREをして何をするのかという問いかけがありますが、できるだけ早いFIREを目指す事を優先する人に対して、そういう疑問をぶつけても噛み合わないのは当然でしょう。
FIRE計画のリスクは年金?
この記事ではリスクについても言及してて、そのひとつに「厚生年金の受給額が減る」事をあげてました。
年金をあてにして将来の生活費を考えている方は、注意してください。受給を考慮せず、自分の資産だけで生きていける状況を考えたうえで計画を立てるのがおすすめです。
自分は厚生年金を(ある程度)もらえる見込みで退職しています。その見込みの最終判断は退職後、2019年度の財政検証の結果を見ての上での見込みです。
いちおう逃げ切れていると思っているのですが、最近こんなニュースを見かけてFIRE・早期リタイアを考えた場合に将来の年金政策の変更をリスクとして考えるのは必要だと改めて思わされました。
この記事では触れてませんが、河野さんは金融資産がある程度ある人へは年金を払わないのもひとつの対策と口にしてました。さすがに今更ゴール変更、ルール変更はないだろう(という年齢)と思っているのですし、話半分で聞くべきだとしてもも穏やかな話ではないなと感じましたから、まだまだ年金受給まで時間がある人にとってはなおさらでしょう。