あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

FIREを目指す事はバランスを崩すこと

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最近山崎元さんのFIREについてコメントしているトウシルのYoutube動画を見ました。本家FIREには投資は欠かせないですし、証券業界、経済評論家目線からのコメントと言う事で興味があります。 

「FIREをめぐる3つの論点」というタイトルでした。 

www.youtube.com

 

個人的に動画の中で個人的な印象深かったところが3つくらいありました。

  • FIREムーブメントは販促ツール?
  • ピケティ理論による投資の重要性
  • 4%ルールに対してでなく生き方としてのFIREへのひとこと

 

FIREムーブメントで投資喚起 

「投資をして経済的自由を確立しましょう」という名目で、投資勧誘にも使われる的な事を語るところがあり、確かに「経済的自由」を謳い文句にすればセールストークとして強力にみえます。

意地悪な言い方をすれば、中高年世代には不安を煽って(老後資金2000万円問題)投資へ目を向けさせてますから、さらに若い世代にも夢を売る事(FIREムーブメント)で投資を始めさせる自然なきっかけを作れるわけで、証券業界の投資販促ツールとして歓迎すべき流れかもしれません。  

agura-huma.hatenablog.com

株式からのリターンは資本収益率の範疇か? 

数年前に話題になったピケティ理論は、過去からの膨大のデータを分析して所得格差拡大のメカニズムを帰納的に証明するものでした。

『21世紀の資本』の主張は「資本主義の富の不均衡は放置しておいても解決できずに格差は広がる。格差の解消のために、なんらかの干渉を必要とする」というものだ。その根拠となったのが、「r>g」という不等式だ。「r」は資本収益率を示し、「g」は経済成長率を示す。

この説を聞いたとき、その単純明快化さへの感嘆と同時にならば「r」の方を持つようにすべきじゃないかと思いました。

収入の中の資本家的比率を高めるとお金持ちになれる

という理解です。

ただ株式が「r」に含まれるかへの疑問もありました。株って世界経済が成長するから今後も上昇するって聞いた事もあり、ニュアンスとしては「経済成長率」に含まれるという解釈もできそうです。

動画ではこれを資本側にカウントしていたので、そこも印象に残った(安心した)ひとつです。

agura-huma.hatenablog.com

 

マイナス経験をしない生き方

先月 Audible で読んだ「ゼロで死ね」は、お金を使い切って死ぬ事を目指すだけでなく、人生の幸福を経験の総和(プラス体験は「幸せ配当」を生む)で換算するユニークなアイデアの本でもありました。

その観点で言えば、マイナス経験しか積み上がらないような仕事は辞めて自由になった方が(マイナス経験が積み上がるよりは)幸福という考えも成り立ち、早期リタイアにも当てはめる事ができます。(プラス体験があるなら会社を辞める事はないとも)

agura-huma.hatenablog.com

一方この本では、これから昇給がある年代の人に対しては、はした金を貯めるくらいなら借金をしてでも今しかできない事にお金を使え、とFIREを否定するような事も書いています。(中高年世代に対しては、この先使わないお金を稼いでも仕方ないと働き過ぎる事を戒めてます)

 

バランスを崩すこと

 山崎さんも似たような事をコメントしています。今回のこの動画に対してはFIREがアテにしている4%ルール等の運用利回りについて何か新しい意見のようなものを期待していたのですがそこは特に何もなく、FIRE準備投資も大切だけれど、人生経験に投資する事も大切だと言う(バランスをとる)話をしてました。

この点について 「ありふれたアドバイス」だと自嘲気味に話してましたが「ゼロで死ね」を最近読んだところだったので、お金を使う事の価値が最も高い時期に「思い出づくり亅にお金を使わない生き方をする事を心配する気持ちは理解できます。

どちらも大切ですが、かと言ってバランスを取っていればお金がなかなか貯まらないのも事実です。結局は本人次第なんですが、年をとってからの早期リタイアだとそういう迷いはあまり無いのがメリットです。

 

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