退職金は一時金でもらうのがベストと言うのは、割と常識化しているような気がします。選択問題の筈なのに、色々なソースでも意見が一致する稀有な例でしょう。
このダイヤモンド・オンラインの記事でも基本的に一時金型を勧めてました。
自分も退職金を一時金でもらいましたが、早期退職割増金を貰った分だけ退職金控除枠を越えてしまったので、一部を年金化しています。
早期退職したらiDeCoという流れ
こうして一時金でもらった場合に考える事は、iDecoに回してさらに増やそうとする事ですね。
iDecoを利用せずに運用しても運用益に税金はかかるので、運用益非課税のiDeCo選択は間違っていないし、iDeCoの拠出金が控除に使える事で、拠出期間中は疑似NISA的な非課税枠が得られるというメリットが生まれます。
注意するのはiDeCoは一時金で受け取る場合で税金がかかることです。退職金控除があればかかりませんが、早期退職で退職金控除枠を使った人(退職金に税金がかからなかった)の場合は退職から14年あけないとiDeCoでの退職金控除枠が復活しません。
そういう人は、受け取り方や時期を注意しないと退職金で払わなかった税金をiDeCoを通した事で払う事いなります。最悪iDeCo運用に失敗しても税金を払う可能性があります。
もちろん運用経験で早期リタイア資金を作った人は、iDeCoの運用をうまくやる見込み(プラス益を出す)つもりでしょう。自分もそうです。
「拠出終了が近づいたら戦略」は必要か?
さらにiDeCoで長期的にプラス益が出せるだろうと思っていても、拠出終了時に暴落しない保証はありません。そう心配すると最終的な運用損を避けるために、受給が近づいたら低リスク資産にするという考え方に落ち着きそうです。
ただこれについて全然違う意見を目にしました。
ひとつめは両学長のiDeCoについての動画です。
第29回 iDeCoで作った老後資金が退職時に暴落したらどうすればいい?【お金の勉強 株式投資編】 - YouTube
暴落で致命傷を負うようなポートフォリオを組んではいけない。と言ってます。
もうひとつは山崎元さんの意見です。
NISAあるいはDCで運用している資金だけが金融資産運用だという小口の投資家を除くある程度以上の資産を運用している投資家の場合、これらの制度内での資産運用は、「自分の運用資産の中で、期待リターンの高い資産の運用部分をNISAやDCに“割り当てる”」ことが合理的だと計算出来る。
NISAやDC(iDeCo)では期待リターンの高い資産運用をするのが合理的な選択と言う意見です。具体的にはNISAやDCでバランスファンドなんか買ってはいけないと続きます。
両学長はお金全般のYoutuberですが、自分の印象では高配当株投資家(ある程度保守的)で、どんなテーマにも発言しなくてはいけない仕事です。
山崎さんの話は最初は理解できなくても後日意味が分かる事が経験としてありますし、その意見だと終了間際でアロケーションを変更する必要はないとも思えます。
とは言うものの、拠出終了時に暴落してたら受給のタイミングに悩みそうですし、なかか難しいところです。
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