先週の金曜日のモーニングプラス FTで「海外投信下げ相場での対処策」と言うコーナーを見ました。先月の下げ相場でも投信をキープする方針には変わりありませんが、対処策にはやっぱり興味があります。
海外株投信と言っても、テーマ型・レバナス型・インデックス型と色々あります。インデックス型については過去のMSCI AWI指数を例にした長期的には積立投資は救われるという話でした。
長期投資なら救われる
いわゆる過去20年間、定額積立した場合にはプラスになっているという話です。このシミュレーションでは2013年からプラスになっています。
こういう話は、先月の下げで「つみたてNISA」を解約したような人達にはぜひ聞いてほしいような話だと思います。下がる時期があるからこそ積立している理屈(ずっと上がるなら積み立てる必要はない)なのに握力の弱さにちょっと驚きました。
別の言い方をすれば、この先20年積立をしようと思っている人には有効なアドバイスかもしれません。
しかし、このグラフの通りに積立をしてきた人、現在グラフの右端の状態(評価額3667万)の人への下落に対してのアドバイスになってません。別の見方をすれば長期積立投資はどの時点で勝ち確定なのか?という事です。
また積立期間を20年も考えてない人の場合にも「長期ならプラス」のお題目の安心感は薄いです。
iDeCoが「緩い一括投資」になる瞬間
例えばiDeCoの残りの拠出期間が20年も無い場合です。自分もiDeCoの拠出期間は残り5年位です。こうなってくるとiDeCoは積立でなく、ゆるい一括投資をしていると見立てられます。退職金で積立投資をする場合(20年の積立期間を想定していない)も似たような事が言えるでしょう。
長い目視点とはどれくらいを指すか?
緩い一括投資であっても、投資先が「長い目」で右肩上がりだと思っているなら一括でも問題ありません。むしろ一括の方が理論的には正しいでしょう。
ただ「長い目視点」どれくらいの期間を指すのかは曖昧です。自分にも当てはまるのか?そう言った意味で下落を受けて、気持ちがモヤモヤしているのでしょう。
ステイマーケットの意味
ただ一方で市場に居続ける意味があるのも信じています。先日こんな記事がありました。
その中の一部ですが、S&P500を投資して利益を上げるには、ごく限られた上昇の瞬間に居合わせる必要があると言うものです。
アメリカの代表的な株価指数であるS&P500の1982年から2000年までの18年間にわたる値動きを詳細に調べてみると、18年間(=6570日間)の内、最も株価が上がった上位30日だけで実に上昇幅の4割近くを占めているのだそうです。つまり、もし仮にその30日間だけS&P500に投資する投資信託を持っていたら、ごく短期で大幅な利益を得ることができたものの、もしその30日間、市場に居なかったら(保有していなければ)収益の4割は失われたことを意味します。
書きは過去4年間のダウ平均のグラフですが(ダウが36,000を超えた直後)、投資動機や金融リテラシー有無を問わず、2020年と21年に米国株を保有していた人がその大きな恩恵を受けた筈です。
「参加する事に意義がある」(こういう意味で使ってませんが)という事も信じています。
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