あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

FIREを目指す生き方批判とFIRE生活の「今を生きる度」の高さ

東洋経済オンラインに載っていた山崎さんとホリエモンの対談記事。今回はFIREを目指す事で、支払うコスト(犠牲)についての話でした。

 

toyokeizai.net

 

1年ぶり2回め

山崎さんとホリエモンの対談、何か既視感があるなと思ったら1年前にもYouTubeで、二人がFIREについて言及していた話を見てました。

1年経って似たような対談をまた目にしたわけですが、今回は前回(1年前)と違って、(FIREは)生活保護と等価だろうとは言ってませんでした。

agura-huma.hatenablog.com

 

計画的な人生は不可能

今回のホリエモンの意見は、FIREが良くないと言うよりは「FIREを目指す生き方が良くない」と言ったところもありました。

僕はFIREについては違和感しかない。年間支出の25倍の資産を築くのは至難のワザだ。長い年月、修行僧のように節約して貯金に励まなくてはならない。

(略)

それに実際にやってみたら意外とつまらなかったなんてこともありえる。長い年月、我慢に我慢を重ねてコツコツお金を貯めた先が「こんなはずじゃなかった」というのは辛すぎる。

ここで言っている事は、有名なアドラー本の「嫌われる勇気」にも「(今を蔑ろにするような)目標を持つ事は人生には不要」として出てくるので、言いたい事はよくわかります。

allabout.co.jp

 

別の言い方をすれば、FIREを目指している間は「仮の人生」で、FIRE後に「本当の人生」が始まるという考え方は、苦行なだけでなく危険だと言っているわけです。

(今を生きないという)コストを払っていること(FIRE生活が思っていたのと違う)リスクがある事を理解したうえで、それを目指すのは自己責任としてアリだとは思います。

 

途上の人生を受け入れる条件

自分の事を振り返ってみると、確かに早期リタイアを視野に入れてから7年位、純粋に今を楽しめていなかった気がします。それくらいなら我慢すると言う年数だったかもしれないし、40代後半という(その後の人生のブレ、将来の可能性が少ない)年齢も良かったかもしれません。そういう生き方で何が犠牲になったのか確かめる手段もありません。

ただFIREを目指していない人が、本当に今だけに生きているかは若干疑問です。極端に言えば将来のために貯金する事は、今にリソースを集中していない生き方と言う見方もでき、FIREを目指さない生き方にも「今をおろそかにしている」部分はある程度あると思います。

そういう意味でFIREを目指す事は激しく貯金する事だとも言えるし、FIREするしない関わらず、人生後半に偏ったリソース配分を最適化すべきだと主張しているのが「ゼロで死ね」という本ですね。

 

刹那的に生きている実感

実際のFIRE生活が思っていたのと違ったかどうかですが、特に思っていたのと違った意識はありません。

FIRE後に「今を生きる(本来の)人生」が始まるという考え方で言えば、早期リタイア生活を始めると「今を生きる度」は実際上がった気がします。また生き方がガラリと変わって戸惑うような事もありません。「今を生きる」純度を上げる生き方として(ホリエモンが指摘するような部分はあるにしろ)FIREを目指す事は正しかったと思います。

 

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嫌われる勇気