あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

「4つの資産運用ステップ」記事から考える早期リタイア生活の複利との距離感

先日、早期リタイア者には「人類最大の発明」の複利効果はあまり縁がないんじゃないかという話を書きましたが、同じような考え方の「シニアの資産運用」記事を見つけました。シニアと早期リタイア、年齢は違うもの取り崩し生活という点で似ています。

収入がないのに「複利効果」で資産が増えていく事は期待しづらい

前回書いたのは、取り崩しながらの運用では(給料を積み立てるのと違って)お金が複利で増えそうとは思えず、また今の年齢から20年後に複利でお金が倍になっていたとしても、それほど嬉しいか?というものでした。

agura-huma.hatenablog.com

ただ早期リタイア生活に何を求めるかは「選択理論心理学」で考えると「自由」の次に強い欲求で決まるので、より資産を増やそうとする人がいても不思議ではありません。

「自由の欲求」がどれくらい強いか、そしてその次に強い欲求が何かによって、早期リタイア生活の持続性とか、どんな早期リタイアライフになるかが決まってくるんじゃないかと思います。

アーリーリタイアしてみて気づいた事を振り返る(4年目上期) - あぐらのSoloZakki

 

資産運用ステップ記事にみる配当重視の考え

今回読んでみた記事はこちら、老後資金の(運用あり)取り崩し生活について言及しています。

www.mag2.com

4つの資産運用ステップとは、ざっくりと書くとこんな感じでした。

  1. 10年分の生活費は現預金を確保
  2. 現預金を除く部分は、株式、債券のポートフォリオで運用
  3. ポートフォリオに組み込む株式や債券の商品で「配当」を期待する場合には、投資信託ではなくETFによって構成することも検討
  4. 5年おきに”1.”から見直し

面白いと思ったのはこの考え方

資産を取り崩していっているので、複利で資産形成をしていく必要性も乏しく、配当金の再投資を行う投資信託ではなく、保有資産からの自然な配当が期待できるETFをポートフォリオ組成の商品として検討することも自然です。

複利を期待していないなら、投資信託(分配金再投資)でなくて、ETFで分配金を貰ったらというのが現実的な提案に思えました。

この記事ではETFでしたが、自分は高配当株でそういう役割を担ってもらってます。

日本の高配当株ETFはそれほど利回りは高くなく、日経平均インデックスETFは長期保有に不安があり、海外のETFは節税しづらい事や、為替の税金をどこまで気にするかという厄介さが頭にあります。高配当株によるリスクはもちろん無配(減配)リスクです。東京電力みたいにならない可能性はゼロではありません。

digital.asahi.com

 

どっちつかずであっても大事なのはリスク許容度内にある事

今回の4ステップ、確保すべき現預金の年数とかポートフォリオに占めるリスク資産比などは、人それぞれでいいと思うのですが、大枠として自分の今のスタンス近いと思いました。

ただ、こういうスタンスになるのは、持たざるリスクを不安視する心理の妥協の産物みたいだなとは思います。言い換えると、現預金がないと不安、配当収入がないと不安、運用利回りがないと不安、という気持ちにそれぞれ配慮したポートフォリオです。

別に自虐的に言っているのではなく、早期リタイア生活の資産運用は期待リターンの高さよりも、本人のリスク許容度内で行うのがいいと思っていますから、逃げ切り計算が成立する前提なら、こういうつまみ食い的なポートフォリオで問題ないと思います。

 

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