あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

会社員向きの忍耐力の変化と早期リタイア

先日の18きっぷの旅行だったりマラソンを走ったりと、割りと「単調さ」に耐えられる方だとは思ってるんですが、一方で本当に我慢する力がある人は、早期リタイアせずに働き続けているだろうという気もします。

最近ランニング時に、Audibeを聞きながら走っていますが、その中で興味深い話がありました。

社会人適性の2つ判断基準

「自分のアタマで考えよう」という主題の本で、話題は多岐に渡るんですが判断基準を絞ると言うテーマが出てきます。

具体例として「婚活女子」と「社会人適性」の判断基準が出てくるのですが、今回話をするのは「社会人適性」の方です。判断基準はシンプルが一番という文脈なので、出てくる判断基準の数は2つです。どんな判断基準が出てくるのかなと思って読んでいた(聞いていた)のですが、「我慢強さ」「空気を読む力の高さ」でした。

 

「我慢強さ」と「空気を読む力」

ここでの「我慢強さ」とは、「会社の暗黙ルール」など会社生活に存在するちょっとした理不尽さ非合理さを耐える力の事で、「空気を読む力の高さ」とは、自分に求められた役割を理解して、適切に振る舞える能力と言うものです。

やる気、能力があっても「会社に従う忍耐力」「摩擦を生まない力」がなければ(組織では)長続きしないだろう、メディアに現れる欲しい人材像などは建前で、突き詰めた本音はこうだろうと言う話です。ただこの2つのスキル、多くのサラリーマンが持っているもので、そんなに希少なものでもありません。

 

社会人適性と早期リタイアの関係

一方でこういう適性がありながらなぜ早期リタイアするのかを、この視点で考えると、一つには忍耐力にも限界があると言う事でしょう。10年目の我慢と20年目の我慢とでは、必要な忍耐力が違ってきます。それだけ年をとるとより明確な(我慢するための)「動機」が必要となってくるんだと思います。分かりやすいのは、家のローン、家族を養うためなどの経済的な動機でしょう。

またもう一方の能力である「空気を読む力」によって、職場での自分の未来、中高年の自分に求められる振る舞いが見えてきて、そのイメージがあまり面白そうじゃないので、別の生き方を考えたくなるのだと思います。

 

ちなみにこの本には2つの能力のマトリックスの表が載っていて、こんな感じになっていきます。

過度に単純化しているところもありますが「会社員を我慢する力」が減るとニートや自由人になっていくところが妙に納得感があります。

 

単調さに耐える力と早期リタイア生活

ただ一方でこうして早期リタイア生活を送ってみると、会社員生活とは違う別の「単調さ」は発生してきます。そう意味では「単調さ」に耐える力は、早期リタイア生活にも必要なんじゃないかという気もしています。