あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

早期リタイアの満足度

早期リタイアの満足度には時系列で言えば2種類あると思っていて、それは達成直後の満足度と(達成後)しばらく経ってからの満足度です。

達成感と自己肯定感

達成直後の満足感は、いわゆる達成感とかそれまでのマンネリ(な日常)からの開放感によるものでしょう。長年の目標を達成した満足感は自己肯定感にもつながります。

ただいずれもドーパミン的幸福なので時間が経つの逓減していきます。早期リタイア直後の非日常は新しいマンネリの始まりです。とは言っても自己肯定感は継続すると思っているんですが…。

早期リタイア生活が日常となった状態の満足度を左右する一つには、目線の低さだと個人的に思っています。満足のラインが低ければ、現状に満足できると言う身も蓋もない考えです。

もう少し細かく話すために、例を借りれば「マズローの欲求5段階説」とかです。

ja.wikipedia.org

 

自己実現としての早期リタイア

「マズローの欲求」はそれなりに有名だと思うのですが、引用すれば以下の5つです。

自己実現論(マズローの)欲求段階説、欲求5段階説、など、別の異なる呼称がある。

ピラミッド状の階層を成し(なお、マズローの著書にはピラミッド階層についての言及はされていない)[1]、マズローが提唱した人間の基本的欲求を、高次の欲求(上)から並べる[2]

  • 自己実現の欲求 (Self-actualization)
  • 承認(尊重)の欲求 (Esteem)
  • 社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
  • 安全の欲求 (Safety needs)
  • 生理的欲求 (Physiological needs)

 

例えば「早期リタイア達成」は「何でも自分で決められる自分」に成れたと言う「自己実現の欲求」を満たした状態とも言えます。

「安全の欲求」「生理的欲求」は「お金で解決できる欲求」として、スマートな言い方をすれば「経済的自立」によってカバーできる欲求であり、俗っぽい言い方をすれば、

早期リタイア資産の大小と「安全の欲求」「生理的欲求」への目線の低さによって満足度が変わります。

残りの「社会的欲求・所属との愛の欲求」「承認の欲求」についても、本人の価値観次第で、この要求に求めるラインは違ってくるでしょう。ただこれらの要求は「他人と比べる」から、要求レベルが上がる面もあると思います。早期リタイア達成後は「何でも自分で選べる自由」があると書きましたが、あえて「他人と比べる状況」を選んで、満足度を下げるのはどうかな?と思います。

経済なくして道徳なし

マズローの要求のピラミッドに早期リタイア生活を重ねてみましたが、このピラミッド構造よく出来ているなと思うのは「生理的欲求」「安全欲求」が確保されていないと、価値観がどうこうとか自己実現がどうこうとか言ってられないって事を表しているところですね。

「経済的自立」の重要さを言っているわけで、渋沢栄一の「経済なくして道徳なし」じゃないですが「経済的自立」なくして「早期リタイアの幸福観」は存在しないって事です。だから自分の価値観を大切にするのと同じくらい資産運用目線も忘れてはいけないと思っています。