早期リタイアは幸せか?と言う問いかけは、幸せの感じ方は属性(年齢、女性、職業etc)で括れると言う、ちょっと個人差は無視してるものの、基本的によくある考え方です。
東洋経済オンラインに載っていたこの記事の場合は、「年代」で幸せの感じ方を括ったアプローチでした。
振り返り的幸せ観
10代では唯一幸福度、生活満足度ともに減少、逆に、どちらも最も伸びていたのが20代だった。20代というのは、実は従来、幸福度も生活満足度も最も低い「谷」にあたる年代
早期リタイア民的幸せ観からすれば、10代は経済的不自由さ、「他人と比べる心理」真っ最中、なかなか生きづらそうにも感じます。その裏返し的にいい面があると言う感じで、若いから出来る事、許される事も多いのも事実です。最近話題になった40代以上よりも友達も作りやすそうです。
「たそがれ研修」で感じた「十人十色」感
50代にもついても書いてあるんですが、正直50代のサラリーマンの見えている景色はかなりバラついているんじゃないかと思っています。
逆に最も低いのが「ミドルエイジクライシス」にある50代男性だ。女性でも50代になるとやや幸福度スコアは下がってくるが、男性は特に50代を超えると生活の充実感が低くなりがちである。
会社員時代、50代ばかりを集めた定年退職後を考える研修(たそがれ研修)を受けた事があります。研修中にグループワークもあったんですが、年齢以外の属性がバラバラですね、見た目もそうですし、業務や職位、既婚か未婚か子供がいるかいないか、色んな人がいるんだなあと感じました。
早期リタイア的な価値観で言えば、扶養やローンのために働いているんだろうし、忍び寄る老化への気持の切り替え、定年後への距離感の持ち方とか、其の対処の仕方とか人それぞれだとは思います。
なお、男性では70代になると、幸せ実感はやや回復するようだ。
70代以上については、未知の領域ですしよくわからないのですが「ゼロで死ね」を読むと「有限さ」を意識すると充実した人生を送れる(遠回しな表現)とありますから、今回の結果にあっているかもしれません。
「知らないから幸せ」を作る
そういう事を言いつつ、あえて括って早期リタイア民が幸せかという事ですが、条件付き幸せかなと思っています。
まずは「自分に忠実に生きている」事で喜べるか?です。
別の言い方をすれば、早期リタイア達成後の生活に対して(これからは)「(自分の)好きにやればいい」「好きにしていいんだ」という感じを喜べるかです。早期リタイア前が不自由、不本意だったという対比です。
「経済的自立を保てているか?」これはシンプルに経済的自立してるから「早期リタイア」観の話ができると思っているからです。さっきの「好きにできる」という感覚が持てる話も、経済的自立を感じられない状態では、湧き上がらないでしょう。
「社会に対する距離感に納得している」会社勤めを辞めれば、たいていの場合は社会との接点を失います。そういう新しい距離感に納得できるかどうかです。自分は全然納得しています。