あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

「高配当株戦略」と適切なリスクという考えは難しいと言う話

先月末に「つみたて投資の終わり方」という本の感想を書いてから、Google Discoveryに著者のカンさんのブログ記事がおすすめに上がるようになりました。よく出来ていますね。最近興味深かったのは高配当株戦略についての話でした。

 

「つみたて投資の終わり方」は、オルカン運用一本に絞り、それを取り崩して老後を暮らすToDo本ですから、収入源として高配当株投資をお勧めしないという形になってましたが、今の自分のポートフォリオ上ではある程度の高配当株を保有しています。この辺りをどう考えたものかどうか?と言うモヤモヤが残りました。

 

agura-huma.hatenablog.com

配当をアテにするのは、どうダメなのかについての改めて見解が聞けると思い、興味深く内容読んでみました。

高配当株戦略の盲点について | 投資信託クリニック

 

ダメと言うか、リスク資産から生活費を捻出する点で、投信の取り崩しもインカムゲインも結果としては同じ事であるにしても、そのお金の出し元のリスクの差、例えば高配当株企業が配当を長期的に出し続けられるかという観点で疑問を投げかけてました。オルカン投信で運用する方が、特定の企業(複数)をアテにするより比較として安全であるという話です。リスク分散度は確かに高そうです。

 

ただ最近、資産運用に手を出しながら、本当に適切なリスク管理ができるかどうか?疑問も感じてます。今の「運用ありきの早期リタイア生活」で経済的自立度が維持できているのも、リスクをとったからこそリターンがあったという事です。

これが適当なリスク量だったかどうか?人によっては(傍からみたら)感想はそれぞれでしょう。リスク測定方法は無いですが、例えば本人が毎日眠れるくらいの状況(株価が気になって寝れないの逆)なら適切なリスクをとれているのではとも思います。

アベノミクスが言われてからここ約10年、株に手を出した人はほぼほぼうまくいった年月ではなかったでしょうか?ここ10年間インデックス投資をしてきた人のリスク許容度は誰も正しかった事になります。(今年は良くないですが、これくらいの下げは織り込んでいます。円安は予想外ですが…)

リスク管理が適切だったかどうかはある種の結果論です。そもそも米国投信信仰の根っこにあるのも過去のデータです。

 

車の運転で例えると、傍から見たらスピードの出しすぎに見えても、事故を起こさない限り本人がそれに気づかないみたいなものです。交通事故と違って投資での失敗は、多くの場合、自己完結ですから誰かに迷惑をかけるものではありません。

プロジェクト用語で「KKD法」と言う言葉があり、それまでの経験(結果)をアテにして未来を予測する(見積もる)事ですが、今の早期リタイア生活の投資のリスク管理にもそれに近いところがあるのかなと感じています。

www.sophia-it.com

自分が(KKDで)大丈夫と判断するなら、そのポートフォリオで構わないのではないか、という気持もあります。