半信半疑だったNISA拡充の話題、この話が本当に実現するかどうかの時期が12月らしく、最近またニュースで見かけるようになっていました。
いくつかの記事を見ると、実現が怪しいムードを感じます。
今回の「拡充」というざっくりとした表現、具体的には「iDeCoの恒久化」と「非課税金額枠の拡大」ですが
「無理筋」「足取り重い」など後ろ向きなタイトルです。
「iDecoの恒久化」の意味は、今の有限な非課税期間が、無期限になると思っていたのですが、これが「開設期間の恒久化」になる可能性に言及してます。
「開設期間の恒久化」て、どういう意味?と、ちょっとなったのですが
国がいう恒久化とは、現状2028年までの新NISAと、2042年までのつみたてNISAの「最終投資年」を廃止して、誰でも、いつ始めても5年ないし20年(正確な期間は未決定)、非課税で投資できるようにするという意味と思われる。
「開設期限の恒久化」とは、いつでもNISA口座を作れるようになる事らしく、既にNISA口座を開設済みなので、そんなNISA口座を開設する期限がある事などすっかり忘れてました。
落とし所を探ると言うか、うまい事考える?ものだなと思います。確かにiDeCo(制度)の恒久化になってます。
こんなスタンスだと「非課税金額枠の拡大」など夢のまた夢でしょう。以前も現状の非課税枠がフル活用されているわけではない話を引用しましたが、
ここでは「現状で利用者の6割超は年20万以下で、利用している世帯の金融資産の中央値は650万円なので、現在の枠で十分」という見方を紹介していました。
投資余力がある層が得する批判を受けそうです。
多少そういう批判があったとしても、首相のトップダウンだから、それなりの拡充があるのではと思ったのが9月末でしたが、その首相の求心力が最近怪しい感じになってきてますから、今回も要請だけに終わる可能性も感じます。