あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

日銀の方向転換と「運用ありき早期リタイア生活」の来年

サプライズだった日銀の金融政策変更、建前と本音が交錯したわかりづらい内容となりました。その日に限って寝坊して自分も全くノーマークでしたが、日銀の意表を付きたがるところか、外人がいないタイミングを狙いたがる事を考えると、予想できたような気がしてちょっと悔しい気持ちもありました。

 

www.nikkei.com

日銀利上げの影響範囲の広さ

利上げかどうかの判断はさておき、保有資産評価額は(日米金利差の縮小による)円高による円建て投信残高の目減りと利上げを嫌った日経平均の下げで二重に下げました。

今回の事で日銀が利上げした場合は、自分の資産に対して、かなりのネガティブインパクトになる事を実感しました。

この動きが2日は続かなかった事は良かったですが、これが来年の基本線になるかと思うとちょっと心配です。

さらに来年は米国のリセッションも予想されてますから、ドル建てベースでも米国株式投信の基準価格が下がれば、円建ての米国投信評価額は二重に下がります。実際今月の投信評価額の下げは強烈でした。

資産が減るのを耐えるメンタル

日銀の金融政策変更が「運用ありきの早期リタイア生活」に影響があるとは、なってみるまで、それほど深刻に考えてませんでした。

今年は色んな材料(ウクライナ侵攻、米国利上げ株安)がありましたが、自分の資産への影響としてはこれが一番かもしれません。

早期リタイアを始めた2019年から2021年までの3年はかなり恵まれた投資環境でした。米国株式は下げた今年も円安がヘッジしてくれました。来年は円安は期待できそうもありません。これまでが出来すぎでしたし市場に参加している限りそういう年もあるでしょう。

ここ10年の投資の好パフォーマンスは日銀の金融政策による金融相場だったおかげで、その「終わりの始まり」と考えると、今回の発表とその市場のリアクションは今後も繰り返すパターンなのかもと、考えるとちょっと先行きが心配になります。

円高メリットを数えておく

「来年は日銀の政策変更が基本線」とは書きましたが、今回10年ぶりに利上げっぽい事をしたからと言って、来年がはずっと利上げと言うのもちょっと短絡的です。景気が悪ければ利上げはできません。

また黒田さんの次の総裁候補者が全員固辞しているという話も聞きましたが、本当なんでしょうか?誰もやりたがらないほど今後の舵取りが難しいとすれば、案外責任逃れ、現実逃避で来年も金融緩和を止められないと言う事もあるかもしれません。

 

株安だとしても、金融ショックによる唐突な株安より、予見できる株安の方がマシという話もありますが、リスク許容度は実際に株が下がってみないと分かりません。

agura-huma.hatenablog.com

長期投資スタンスと精神面が試される一年になるつもりで身構えていれば、ちょうど良いかなと考えてます。

円高になった場合のメリットも、今のうちから10年以上前の事なんかを思い出そうかなとも思います。