あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

国保保険料と今後の確定申告の損得感

先月(6月下旬)住民税の通知の後に国保保険料の通知が届きました。昨年よりアップするのは覚悟していたものの、住民税が(予想外に)還付されてたので、それと上手いこと相殺されないかと思っていましたが、甘い考えでした。

 

具体的には約36万円(年額)。(医療分・後期分・介護分ひっくるめて)去年が約2万ちょっとだった事を考えると18倍弱のアップ幅です。

国保保険料の税率

今回の支払い保険料を所得(通知書で記載)で割ると約13%でした。

もちろん、国保保険料には(所得と連動しない)定額負担部分があるので、所得の何%が国保保険料という計算はできませんが、自分用に使う数字(マイ税率?)としては問題ないでしょう。

 

確定申告の損得計算

生活費が年34万アップしたと考えるとかなりのインパクトですが、(国保保険料が)所得次第で変化する金額だと見れば、確定申告で戻ってくる税金が昨年よりも減った(増税)だったと言う見方もできます。

その場合(所得税・住民税・国保保険料を一括り)トータルでみれば、源泉徴収だと20%だった税金が確定申告したおかげで13%で済んだと言う事になります。微妙な数字になりました。

 

ただしこの解釈をするには条件があり、源泉徴収された税金を全てを確定申告で取り戻せる事が前提になります。所得分と同金額の所得控除枠があるとか、控除しきれなくても税金が発生しても、税額控除で最終的にゼロにできる事が必要です。

そうじゃない場合を、雑にシミュレーションしてみます。

得しない確定申告

例えば(税額控除はナシで)特定口座で100万円の売却益所得、源泉徴収された税金が約20万だとして、50万所得控除があれば、確定申告(所得控除で)課税所得が50万になり、源泉徴収された20万のうち10万円は戻ってきます(還付)。それでも国保保険料は所得100万円で計算されるので、今回のみなし税率だと保険料は13万円、源泉徴収10万とあわせトータル23万の負担。確定申告しなかった場合と比較して、損得はさほど変わらない事になります。

(厳密に言えば所得100万だと、みなし税率はもっと下がるでしょうが)

 

確定申告をする条件

ただ同じ100万の所得でも、2つの口座で50万ずつの利益を出した場合なら、一方の50万の口座だけ確定申告を選択。50万は控除されるので源泉徴収された10万円還付される。一方の口座は10万円源泉徴収されている。

今回は確定申告した50万に国保保険料がかかるので、保険料は65,000円、この場合はトータルで16万5,000円。確定申告しなかった時よりは得です。

(厳密に言えば所得50万だと、みなし税率はもっともっと下がるでしょうが)

とりあえずは

結構雑なシミュレーションですが、確定申告するなら、源泉徴収分は全て還付できないと、トータルで損する感じは伝わったかと思います。ただ、こんな風に口座単位で株の利益(所得)をコントロールができるかは疑問です。

 

単純のために「税額控除ナシ」で説明しましたが、「得しない確定申告」の例でも「税額控除」があれば、控除しきれず発生した税金があっても(所得でなく)税金そのものを減らす事ができます。

今の自分に関係ある税額控除は「配当控除」「住宅ローン減税」なので、この辺があるうち(節税ができている)には確定申告をしていくのがベターかなと、現時点では思います。

それに皮肉な事に、国保保険料が増えた分(12月支払い分まで)所得控除枠も増えたので、確定申告して、取り返したくなります。