あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

吾妻ひでおさんの訃報を聞いて

勝手な思い込み

漫画家の吾妻ひでおさんが亡くなったニュースを聞いたとき、「アル中病棟」を読んで以来久しぶりに名前を聞いた事とアルコール依存症と言うのは非常に難しい病気と描いててあったので、あのマンガの延長線上の事を勝手に想像してしまいました。

多数派なのかは分かりませんが、自分は「失踪日記」ぐらいしか吾妻ひでお作品を読んでおらず(どんな作風かは知ってますが)今回「失踪日記」「アル中病棟」を再度読み返してしまいました。 

どちらの作品もリアリティを極力薄くした実録マンガという他に例を見ない作品で、読者は自分が耐えられる程度のリアリティを頭の中で補完して(?)読むわけです。だから実話とか意識せずそのまま読めてしまえる訳です。

 

再度見返してみると失踪日記とアル中病棟はかなり違っていて、アル中病棟の方が情報に溢れて、様々なアルコール依存症に関係する人たちの姿を描く群像劇として、密度の濃い内容だった事に気づきます。

回復はするが完治はしない不治の病 

 ずっと飲酒要求とたたかい続ける厳しさを考えるとかなり難しい病気なのだと思い、

ニュースを見た時に、正直延長線上なのかを想像してしまいました。(そういう作家の方も多くいますし)そうではなくて飲酒欲求に勝ち続けてきたのですね。

 

失踪日記

失踪日記

 

 

失踪日記2 アル中病棟

失踪日記2 アル中病棟