韓国の雑踏事故もあって、より注目度が上がった「ぎふ信長まつり」のニュース、実家が岐阜にあって、岐阜市の高校に通っていた身としては、ちょっと不思議な気持でこの地元のニュースを見聞きしてました。
岐阜市と言えば、県庁所在地としては冴えないと言うか地味なイメージがあります。「理系男子クラス高校生だった当時の自分の冴えない心情風景に重なる（今で言えばこじらせかけ陰キャだった時代を思い出して）からイメージが悪い、と言う個人的な事情ではなく、アパレル産業の街として栄えた岐阜市が、日本の繊維業の衰退とともに活力を失っていったという背景もあります。
実家の整理もあって、30年ぶりに岐阜に立ち寄る事も増えたのですが、先月訪れた秋田・山形・盛岡・青森などの東北地方の県庁所在地の駅前と比較して、岐阜の駅前はこじんまりとして殺風景な感じがします。別の言い方をすれば東北地方の県庁所在地の方が、お金がかかっていると感じました。
これは自分だけの感想ではなく、岐阜に対して同じようなイメージを持つ人は、多いようです。
一番大きな原因は名古屋に近すぎるという事でしょう。名古屋のベッドタウンでもあり、20分もあれば名古屋に行けるので、岐阜駅周辺にお金をかけようとする動機が少ないんでしょう（絶対的な中心地である必要がない）そのあたりが東北地方の県庁所在地の場合と事情が違います。
新幹線も止まりませんし（岐阜羽島という政治駅には止まりますが）
だから今回の「ぎふ信長まつり」自体の記憶も個人的にはほとんどありません。今回の件でそんな祭りがあったんだくらいの認識でした。
だから今回のこの騒ぎ、つくづくキムタクって凄いなって思いました（笑）
「織田信長」と言う今更な映画の話題で、話題をかっさらい、日本でも地味イメージの県庁所在地の知名度アップ、イメージアップを個人の力で成し遂げてしまうって、余人にはなし得ない事です。
ただ今回の件、あくまで生のキムタクが見れる（それも写真が撮れる）から人々が集まったのであって、信長映画が今更ヒットするとは思えないんですが…。
