あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

「早期リタイアいくら必要か」観、5年間の変化

「早期リタイア」するにはいくら必要かと言う話は、これまで何回か書いていますが、個人的には属人性の高い(その人次第の)数字だと思っています。

 

逃げ切り計算は可能か?

基本的な考え方は、早期リタイア後の退職後の生活費(トータル)を予想する事ですが、年金がある場合にはそれも予想して、その想定生活費(トータル)から想定年金額(トータル)を引いた残りが必要額?です。省略しましたが何歳まで生きるかも予想も必要になります。

ただインフレもありますし、想定外の出費もあるかもしれません(とりあえず想定外支出は無かったですが)運用ナシで早期リタイア資金を作れる人は少ないでしょう。運用利回りも想定します。

考慮する要素が多ければ、逃げ切り計算の結果を100%担保するのは難しくなります。それでも早期リタイアできるのは、本人がそれを希望している(早期リタイアしたい)からだと思います。

気概はもちろん重要ですが、現実的にはリスクヘッジを考えます。生活費は多めに年金は少なめに予想、マージン(余地)をとる事です。足りなったら働くとかも考えられます。

そのマージンをいくらにするか?そもそも生活費をいくらに見積もるか、何歳まで生きると思うか?そして逃げ切り計算結果に納得できるかどうかは、その人次第、それまでの人生経験・性格によるでしょう。

南海トラフにどれくらい備えるかは人それぞれみたいなものです。

 

気持ちの変化いろいろ

例えば、もらえる年金額を想定するにあたってですが、会社を辞めての年金額は「ねんきんネット」で確認できますが、そもそも年金(国)を信じていいかどうか?話になります。

その点について、5年前(早期リタイア開始直後)よりも、今の方が「(国)年金」を信じてます。気持の変化がありました。

まあ5年前より年金世代に近づいた事が主な理由です。年齢が若い方が、将来年金制度が変わっている可能性は高く、年をとっていれば変更の影響可能性は小さくなると、自分は考えています。

 

生活費の方については結局「トレードオフ」かなと思ってます。娯楽費を切り詰めれば、生活費のコストカットができますが、その代わりに余暇に使えるおカネは減ります。それを我慢、もしくは不満を感じないかどうかも、その人次第だと思います。

食費とかは安さを追求しやすいですが、何を優先するかで金額が変わってくるでしょう。自分も当初は安さ優先でしたが、この5年間で健康重視になり、健康とのトレードオフ食費は増えました。コスパの悪い自炊を取り入れ、減塩・減糖質優先で食費を使っています。

agura-huma.hatenablog.com

 

逃げ切り計算が外れた理由

そんな風にマージンを持って生活費を想定し、もらえる年金を低めに見積もり、退職金をインデックス投信や高配当株で運用してきた結果ですが、逃げ切り計算はハズレました。

agura-huma.hatenablog.com

 

おカネは減らずに殖えました。

これは以前も使ったグラフですが、薄い青グラフが早期リタイア実行前の予想グラフです(横軸は経過年数)。2%運用しながら資産が減っていき、年金を貰いだしてブレーキがかかり多少右上がりになると言うのが当初の想定でした。

 

薄い紫線グラフの(グラフ上にある)縦の実線の左側が、実際の資産残高の推移です。

減らずに殖えた理由は、運用利回り2%は低すぎた事や、想定生活費もちょっと多めだった事、更にここ5年間が上昇相場だった事が大きいです。

相場がいい悪いは「運の範疇」だと思いますが、ここ5年で運用で資産を増やした人は大勢いますから、おみくじで「大吉」を引くような強運でなく、「凶」を引かないぐらいの「運」だったと思います。

 

今の「早期リタイアいくら必要」観

真面目に「いくら必要か」を計算するやる気があり、家計簿をつけられるとか日常的な節約意識の持ち主で、最近の投資リテラシーを取り入れて、それに従える(マネられる)人ならば、「いくら必要」計算が間違う確率は、かなり低いんじゃないか?と言うのが、ここ5年間での「早期リタイアいくら必要」観です。