人生をプラス体験を積むように行動しようと言う本「ゼロで死ね」で著者が示した「利回り3%なら利回りゼロと比較して早期リタイアに必要なお金は3割減る」という部分、実際にちょっと確認してみたくなりました。
「みらい電卓」で確認できそう
ぱっと思いつくのはみらい電卓です。
リタイア前にはお世話になった「みらい電卓」の「毎月使う」編「いくら必要?」で計算します。例として毎月15万円、利回り0%、期間25年で確認します。
利回りを3%にすれば
3,177万/4,500万= 0.706となり、確かに運用しない場合の7割で済みました。本で書かれてた事は正しいようです。
「早期リタイアする場合に用意するお金は、3%で運用した場合、しない場合と比較して3割減る。」
となります。ただ当然、引き出し年数の長さに効いてくる数字に思えます。
10年間だけリタイアする場合
そこで引き出し年数10年で確認してみます。
運用しない場合の必要額は(15万✕12ヶ月✕10年)1800万円です。3%利回り運用した場合は(図は略)1556.4万必要となり、この場合は運用ナシの86%(1556.4/1800)となりました。
やはりリタイア(運用できる)年数が短いと運用なしで必要な額から減らせる割合が減ります。
こうなると、この利回りの数字やリタイア年数を変えて、いろいろと試してみたくなるところです。ひとつひとつ「みらい電卓」でやっていこうと思ったのですが。ここである考えが浮かびます。みらい電卓で計算できる事は、計算式が既に存在してるのでははないか?という事です。
年金現価係数で導きだせるもの
ちょっと調べてみたところありました。 年金現価係数と言い、FPになろうとするような場合に出てくる用語のようです。その意味は以下の通り
年金現価係数とは、元本を一定利率で複利運用しながら、毎年一定金額を一定期間取り崩していくとき、現在いくらの元本で複利運用を開始すればよいかを求める際に使用する係数です。
カブドットコム証券 金融/証券用語集から引用
また今回試したかった計算も確認できるサイトの方も見つけました。
馴染みのない言葉ですが、ある利回りで定額引き出しを行う場合に、何年分の生活費を用意すればいいか分かる数字と捉えてよさそうです。(単位=年)
(年180万)3%運用25年引き出しで、計算した結果になります。
3%の場合の年金現価係数は17.413ですから、だいたい想定生活費17年半の分の資金を用意すれば良い事になります。金額で言えば3,134万円となり、さっきの計算(3,177万円)とだいたい同じです。(年あたりと月あたりの差)
これで想定利回りX%の場合、Y年暮らすには何年分の生活費を用意すればいいかを導きだだせます。表を全部書くと細かくなるので一部だけ結果を表示します。
運用利回り3%の場合
運用利回り2%の場合
運用利回り1%の場合
まとめると25年間リタイアする場合、運用しながら生活費を引き出す想定で
- 3%運用の場合は17.4年分
- 2%運用の場合は19.5年分
- 1%運用の場合は22.0年分
用意すればいい事になります。
いくら必要か計算の簡素化
利回りナシの場合のいくら必要か計算のように、簡略化できないかものかと調べてみましたが、
そこまでは単純で無いみたいで、ある意味「ゼロで死ね」の中での7割という表現ははちょうど良い丸め方だと思います。
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