「ミレニアル世代はFIREするのに最低でも5千万円以上と考えている」@ダイム記事の一節です。どこまで真面目にFIREを考えて答えてるかはともかく、将来の選択肢としてFIREという言葉を耳にするんでしょう。
記事はこちらで、メインは貯蓄に関するものだったのですがたしかにそういう設問がありました。
そこで、『アーリーリタイアをするために、貯蓄額は最低何万円以上必要だと思いますか。』と尋ねたところ、「最低5,000万円以上」(中央値)という結果になった。
早期リタイアできるか考える
実際5000万円で早期リタイアできるかですが、個人的には将来の年金額と運用利回りと後はメンタルによるかと思います。
計算しやすさ第一で「50歳、月生活費15万、資産5,000万で65歳から年金月10万円」で考えてみます。
65歳までは15年=180ヶ月、65歳から95歳まで360ヶ月と月換算すると
65歳までに必要な生活費は2700万(15✕180)65歳からの年金不足分は1800万(5✕360)となり、合計金額は2700+1800=4500万必要になります。この条件なら足りてますが、不確定要素である年金を決め打ちしてる点がちょっと心配です。
またこの計算では運用利回りナシで計算していますが、運用利回りを設定すればもっと少なく済みます。以前も書きましたが、ざっくり言うと運用利回り3%で3割減り、2%なら2割減ると考えられます。
この運用利回りも年金支給開始年齢と同じで不確定な数字ですから、そういう数字をアテにして早期リタイアするかどうかは、度胸と言うかメンタルの問題なのかなと考えるわけです。
全てを解決する4%ルール
上の計算はオーソドックスな早期リタイアの考え方かと思いますが、FIRE理論の4%ルールで考えると別の結果になります。
4%ルールの5000万円は、年生活費200万円の25年分と言う意味ですから、想定する生活費が年200万円以下なら、年金があろうがなかろうが、何歳であろうが4%ルール理論上早期リタイア開始可能です。さらに5000万円も減りません。
これは運用利回りの数字が早期リタイア計算にいかに効くかを示しています。
現実問題としては自己資産の運用利回りが4%くらいあるのを、肌感覚として実感した人なら、この前提で早期リタイアできるのでは考えます。別の表現で言えばちゃんと4%運用で5,000万貯めた人なら信じられるんじゃないかと言う意味です。そういう意味では若いうちからFIREを意識する事(複利の力で資産形成できた経験)は大切なのでしょう。
逆に保守的な資産運用をしてきた人が、いきなり現金を4%ポートフォリオに変えてFIRE実行というのはちょっと乱暴じゃないかと思います。
ちなみに以前紹介した「5000万貯められるマインドセットの人」なら早期リタイアできるという考えもあります。
⬇︎ブログランキング参加中です。
クリックして1票頂けると励みになります!⬇︎