あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

税引き利益で考えてFIRE準備すべきかどうか?

トウシルの「FIREする前に知るべき5つのポイントがある」記事を読んで、気になった部分があった事、その続きです。

 

media.rakuten-sec.net

前回は「FIREはゴールではない」という話で、ちょっと人生論っぽい話でしたが、今回がガラッと話が変わって、経済的自立のTIPSと言うか実用的な話題です。

agura-huma.hatenablog.com

こんな事が書かれてました。

税引き利益での考え方

株式や投資信託の場合、含み益が大きいときは単純な時価評価額ではなく、売却の税引後金額を資産と考えた方がいいでしょう。

FIRE達成用の資産は時価ではなくて、売却益や配当には税金がかかる事を考慮すべきと言う話です。確かに自分も逃げ切りシミュレーションで配当を計算にいれる場合に、税引き後8掛けの数字で考えてました。

例えば4%の利回りの配当株を持っていても、実際の配当利回りはその8掛けの3.2%で計算すべきと思ってました。このシミュレーションの前提は分離課税で確定申告となっていて、配当を総合課税で申告する場合はこうはなりません。

(不勉強の言い訳ですが)サラリーマンで株をやっていると、配当所得を(税金が増える)総合課税で申告する事はなかったので仕方ありません。

 

所得控除枠を活かす資産運用を

また無給料(無収入)FIREの場合は、これまで給料に使ってきた所得控除枠を、株や投信からの所得に使えるので、含み益を利確した場合にかかる税金をたいてい減らせます。

早期リタイア後国民年金を払ってiDeCoにも加入すれば、基礎控除48万、国民年金16万、iDeCo拠出満額で80万などの所得控除枠が発生します。これらを合わせれば、130万までの所得には所得税がかからない計算です。

agura-huma.hatenablog.com

住民税があるので、FIRE資産を税引き利益で考えるべきと言うのは、間違っていないけれど、早期リタイア前に思っていたより(税金は)引かれない印象です。

 

住民税は複雑

住民税は節税できないのかという話ですが、国民健康保険に加入している場合は、国民健康保険料との住民税とのトレードオフのような関係なので、複雑な大小比較をするより早期リタイア前の逃げ切り計算上のマージンとして、住民税は実質節税できないと思っていた方がいいかなと個人的には思います。

税金は変わるもの

個人的な意見としては、税引き利益で考えるべきだが、案外節税できると言う事なんですが、上記の基礎控除48万円は2020年に変更されて、早期リタイア実行前は38万円でした。これは早期リタイア者にとって幸運な変更でした。

biz.moneyforward.com

一方で所得税と住民税で異なる課税方式を選択する事はできなくなり(負担増)

agura-huma.hatenablog.com

一度退職金を貰った場合のiDeCo一時金への税金の「14年ルール」が変更になり、こちらは「退職金を貰った」iDeCo加入者への広い意味での増税効果となりました。

agura-huma.hatenablog.com

 

と言う事で、FIRE資産にかかる税金は変更の可能性がある(あった)も考えて準備すべきという事になりますが、準備と言っても心の準備くらいでしょうか…。

 

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