あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

早期リタイア後の節税戦略と心理的ハードル

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金融所得課税の話題は最近目まぐるしいですが、完全早期リタイア生活(無職)の長期戦略として、iDeCoに拠出して所得控除のiDeCo枠(小規模企業共済等掛け金控除)を利用しての節税を考えています。

iDeCo拠出期間中に益出しする事の節税効果

ざっくりと言えば60歳までに計画的に益出しをしていく事です。アセットアロケーション(資産配分)を変えないのであれば、売った分は買い直します。

例えば30万の含み益がある投信が100万円あって、70歳で130万になっていたとして、そこで売却すれば益60万に税金がかかります。

今売ってまた100万円買い直した場合は、所得控除のiDeCo枠(小規模企業共済等掛け金控除)が30万あれば売却益に税金はかからず、同じように70歳で売った場合利益は半分で未来の税率がいくらであっても税金は半分で済みます。

細かい考慮ポイント

益出し・買い直しによる経費発生が心配ですが、最近のインデックス型投信はノーロードで解約手数料が発生しないので大丈夫でしょう。

株の売買手数料も(よほどの額でなければ)無料なので、株でも益出し買い直しができます。

売値と買値はズレますが、長期投資目線なので(多少の)売値と買値の差額は目をつぶります。

アクティブファンドは購入手数料がかかるので買い直し対象外です。売るだけなら問題はありません。長期保有制度のある優待株も買い直し対象外です。

節税戦略の心理的なハードル

売値と買値の乖離というタイミング問題ははあるでしょうが、心理的なハードルの方が高いと思っています。まず投資先は長期的に上昇するという自己判断がより要求されます。

これまで退職金を米国株投信を中心に積立で資産運用してきています。そこまで上がると思っている投資先に積立で投資するのは考えてみれば非合理的ですが、逆にリスクという目に見えないものを正しく理解できないと思えば、一度に大金をぶち込んでいきなりリスク許容度を上げるのを防ぐ意味があります。

いったん売ってすぐ買い直す行為は、一括投資をする事ですからこのリスク許容度ごまかしが出来なくなります。自分のアセットアロケーション選択にも、より責任を求められます。

別の言い方をすれば、売り買いの平均単価とその勝ち負けを気にする心理への影響です。益出しして買い直すと、分かりやすい言い方をすれば高値掴みになります。買い直し後は、含み損状態が発生する確率は高くなりその額も大きいでしょう。含み益状態の時には出てこなかった気持ちが発生しないか?という懸念であり、例えば含み益を見て暮らす事で精神的な満足(安心感)を得ていなかったか?という問いかけです。

 

売り買いの平均単価との勝ち負けを気にしないでいられるか?は、山崎元さんが言っていた通りです。

売り買いの平均単価とその勝ち負けにではなく、あくまでも「現時点の最適な投資額」に着目しよう。投資はその方がすっきり分かるし、正しい行動につながりやすい。

agura-huma.hatenablog.com

投資態度をはっきりさせる機会

もちろん、最初に書いたようにこのタイミングでアセットアロケーションを変更して現金比率を増やすなら買い直しは必要ありません。そういう意味では長期的な投資視点やリスク許容度に対する態度をはっきりさせる事が求められる戦略です。

 

今年も後3ヶ月ですから、もう益出し買い直しをどうするか考えなくてはなりません。

 

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