ノーベル文学賞、この時期になると(その年の)下馬評を自然と目にします。「今年は女性じゃないだろう」とか「アジア枠はそろそろだろう」とかの話を見て、いよいよなのかとか思ったりもしたのですが、今年も受賞とはならなかったようです。
一番好きな作品は
自分も村上春樹さんの本は多く読んでいます。初めて読んだのは「ノルウェーの森」です。大学4年の頃「文庫本」になってからでした。まだネットも無い時代にどうやって大「ベストセラー本」だと知ったのか?そのあたりの経緯が思い出せません。
個人的に一番好きな作品は「ダンス・ダンス・ダンス」ですね。「ノルウェーの森」はさておき、他の作品ほど「魔術的リアリズム」の色合いが濃くなくて、架空世界風でありながらリアリティのある生活感や、主人公の目線、心情に共感できるところが多々ありました。
小説だけでなくエッセイ的な作品も読んでます。どちらかと言えばそちらの方が肩の力を抜きつつ村上ワールドが楽しめて、なおかつ人生の先輩の意見的な部分にも影響を受けてました。
エッセイも好き
そういう村上さん自身の私見で特に印象的なものをあげていきます。
「ランナー」として共感
もし忙しいからというだけで走るのをやめたら、間違いなく一生走れなくなってしまう。走り続けるための理由はほんの少ししかないけれど、走るのをやめるための理由なら大型トラックいっぱいぶんはあるからだ。
マラソン大会前の準備期間中、練習に出かけるのが面倒な時もあります。そんな時に何か前向きな事を言って気持ちを上げたりはせず、走らない理由はいっぱいあるけれどそれでも走るんだという気持ちを持つ、不思議な説得力があります。
走らない人からすればそうまでしてなぜ?と言う声が聞こえてきそうですが…
習慣化のコツ
継続すること - リズムを断ち切らないこと。長期的な作業にとってはそれが重要だ。いったんリズムが設定されてしまえば、あとはなんとでもなる。しかし弾み車が一定の速度で確実に回り始めるまでは、継続についてどんなに気をつかっても気をつかいすぎることはない。
「習慣化」というのはやらないと気持ち悪くなるくらいになれば楽なんですが、そこまでに持っていくまでがいかに大切かと言う話です。
文章について
文章とは時間をかけて、何度も何度も書き直してうまくなるものです。さらさらと書いてそれが名文というようななことは、天才のわざです
「さらさらと書いて出来上がり」そんな事がないのは凡人には仕方がない事と、ブログを書くのに時間がかかるとき、この一節を思い出しています。
第二の人生への後押し
マンネリになったことがあるか? マンネリになったら、僕ならその時点で離れます、それはとてもはっきりしています。人生というのは、退屈しながら生きていくにはあまりにも貴重なものです。ほんとに。
会社を辞めて早期リタイア生活を始めるのにはメリット・デメリットが両方があります。どう捉えるかは本人の自由です。「退屈しながら生きていくには人生は貴重」
会社生活の最後半で「安定」より「自由」を求める気持ちの後押しをしてくれたフレーズのひとつです。
ノーベル賞は長生き賞?
今回も真鍋敏郎さんがノーベル賞を受賞されました。その地球温暖化に対する先駆的な業績を初めて知ると同時に、90歳まで生きないと貰えない賞ってどうなんだろうとも思いました。
そう考えると長生きしていればチャンスはいつまでもあると言えるし、貰わなかったからと言っても、評価やそれまで成し遂げた意味は変わらないって事でしょう。
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