あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

早期リタイア者にとってのドルコスト平均法の正しい意味

f:id:agura-huma:20210913210402j:plain

「父が伝える自由に生きるための30の投資の教え」にあった、退職金で米国株インデックスに積立投資する事の問題点指摘、2年前には理解できてなかった事が分かった気がしました。

本の感想はブログに書きましたが

agura-huma.hatenablog.com

退職金は一括投資すべきだった?

気になったのは以下の2点でした。

  • 米国株に積立投資する非効率さ
  • 積立によるリスク回避という錯覚

(一括投資可能な金額を保ちながら)米国株に積立投資する無意味さとは「米国株の成長性に対する信頼」がありながら、一時的な右肩下がりのリスクを心配する矛盾(右肩下がり発生確率を数字で指摘)と積立する事でリスク回避できるという誤解を指します。

「積立投資」がリスクを下げているという誤解については、タイミング良く似たような記事がありました。

media.moneyforward.com

2年前の理解不足

今回「父が娘に伝える(以下略)」の指摘に納得感があったので、2年前にピンと来なかった山崎さんのコラムを再度読んでみました。

media.rakuten-sec.net

ドルコスト平均法について

「ドルコスト平均法は、ゆっくりリスクを取っているだけであり、取ったリスクが縮む効果があるわけではない。せいぜい気休めくらいのメリットしかない」などと言って、ドルコスト平均法信者には嫌な顔をされてきた。

リスクが縮むとまでは思ってませんが、

売り買いの平均単価とその勝ち負けにではなく、あくまでも「現時点の最適な投資額」に着目しよう。投資はその方がすっきり分かるし、正しい行動につながりやすい。

ここに書かれている売り買いの平均単価とその勝ち負けが気になるとは、まさに2年前の自分の考えそのものでした。2年前に退職金を一括投資するかについての自分の考えを書いてました。

agura-huma.hatenablog.com

この時、元本割れした時に平常心でいられるかという観点で積立投資を選ぶと書いてました。「元本割れ=基準価格が「売り買いの平均単価」より下=含み損」を一番気にしている事です。

気にするのは元本割れでなく、株への資産配分が元本割れをしても気にならない金額かどうかでした。

リスク選好度の正しい反映

と言う事で間違った理解で退職金をドルコスト平均法で運用してきましたが、結果的には正しかったと思います。

もちろん退職金をS&P500のインデックスファンドに一括投資していれば今頃もっとリターンを上げられていたでしょう。それを積立で投資したのは右肩上がりを信じている投資対象をわざわざ高いところで買う割高な投資行動をしていたという指摘は正しいです。

ただ自分が許容できるアセットアロケーション選択していたという意味では正しかったと思います。

毎月8万円の積立投資とは、毎月+8万円の新しいアセットアロケーションを自分が受け入れられるか可能かチェックしている事になります。

media.rakuten-sec.net

例えばここに「100ー年齢の比率」で株式を持てと書かれているからと言って、いきなりこの資産配分ができるかどうかは、それまでの投資経験が効いてくる筈です。

最適な資産配分はその人のそれまでの投資経験と投資知識から導かれるものだと言う事です。

そういう意味でドルコスト平均法は、資産配分のリスク選好度を徐々にアップしていくのにふさわしいと理由で(正しかった)良かったと思っています。

 

そういう事はさきの山崎のコラムにかかれているんですが

 例えば、先月まで毎月3万円の積立投資を続けてきて、先月のリスク資産額(時価評価額)が100万円だったとしよう。今月分の積立額3万円があるとした場合、今月は103万円が最適額なのだと理解して予定通り3万円投資するといい。

ちょっと分かりづらいんですよねこの説明(言い訳)

退職金を一括投資しない意味

早期退職した場合、退職金で積立投資してもリスク軽減にはならないが、退職金を一括投資する事で急激にリスク選好度を高める事は回避できるので、徐々にリスク選好度を高める意味で、ドルコスト平均法はありだと思います。

やはり退職金をもらう前から投資をはじめて経験値を高めておく方がいいですね。

 

⬇︎ブログランキング参加中です。
クリックして1票頂けると励みになります!⬇︎

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村