早期リタイア資金を運用で長持ちさせると言う、未知な前提でスタートさせた早期リタイア生活。今振り返るとかなりリスキーな選択だとは思いますが(いい意味で)予想外にうまくいきました。とは言っても後悔やら微妙だった事も当然ありました。
退職一年目で金を売った事
まず分かりやすく後悔しているのは金を売った事ですね…。
金(ゴールド)と言えばここ1年くらい、定期的に最高値の更新が話題になっていますが、早期退職1年目の2019年に売ってしまいました。
損をしたと言う意味だけでなく、分散投資と言う意味でもそのままで良かったです。
まあ売ってしまった地金とは別に、投信でも持ってるんですが
これを見ると余計に勿体ない事したなと言う気持が湧き上がります。
退職金を一括投資しなかった事
これは時々触れていますが「退職金を5年前一括投資していたら」です。例えばウェルスナビに一括投資していたら…。今どうなっていたか?という「レバタラ」です。
これも都度書いてますが、基本的には後悔してません。
早期リタイア開始直後の目標は「経済的自立」の維持だったので、殖やす目的でのリスクを取る事は考えられませんした。また一気にリスクを取る事は(心配性の自分には)精神的に耐えられなかったでしょう。
と言いつつ、現在は9割弱リスク資産ですが、これは積立投資を通じて、投資リスクに(自戒の意味で)「ゆでガエル」的に慣れていったからです。
総合課税で申告しなかった事
早期リタイア後も毎年確定申告をしてますが、退職2年目の確定申告で配当収入について分離課税を選んだのが微妙だったと思っています。
サラリーマンの場合、配当収入の申告で(所得税が増える)総合課税は基本選びませんが、無所得になったタイミング(2年目)では総合課税方式に切り替えるべきでした。ただその年は「住民税と所得税で異なる申告方式」は選択できなかったので、一概に損をしたとは言えませんが、分離課税を選択して配当所得を株の損と相殺して節税したので、100万以上あった所得控除を使わなかった事は勿体ない事をしたと思います。
退職後iDeCoを始めた事
退職後はiDeCo(個人型確定拠出年金)に切り替えました。その方が節税できるという先入観があったのですが、自分の場合は拠出時の一時金は丸々無税にはなりません。
これは一度退職金をもらっているからで、厳密には70代後半くらいまで一時金化を我慢すれば非課税にはなりますが、現実的ではありません。
丸めて言えば、iDeCoは所得があって退職金が無い人向きの制度で、そうでない場合のiDeCoの損得を一言で言うのはムリで、それなりの吟味が必要です。
たまたま、ここ5年相場が強かったおかげで、拠出金分の所得控除節税も実現できました。またイデコ運用の含み益もあるので、非課税の退職金をiDeCoに突っ込んで、課税されると言う間抜けな事態は今のところ避けられる見込みです。
平凡である事の自覚と幸運
こんな感じで、そこそこ判断ミスをしながらの5年間ですが、相場が強い事に色々救われました。運が良かったと言えば、塩漬け株だったJTがいつの間にかプラスになった事なんかも、ここ5年でラッキーだった事の一つでしょう。
よくJT株をどうしようかと言う記事を書いてました。
投資に関してたいした事がないと言えば、会社員時代、退職間際の2018年から2019年にかけての話ですが、職場の優秀な年下の同僚とふとした事で、ロシアでマイニングしている話を聞いた事があります。
その当時(2019年)ビットコインに手を出すには遅いと思っていた自分は保有については興味が無かったものの、ロシアでマイニングできるスキルの方には感心しました。
あれから5年も経つので(彼は)出世していると思いますが、それだけでなくビットコインの利益もすごい事になっているでしょう。
ここ5年間の相場の恩恵をもっと強く受けようと思えば受けられたかもしれない例の一つで、自分(の見立て)なんて知れている事を再認識した投資経験の一つです。
そういう「投資に関して自分はそれほどのものじゃない」と言う見切りが「真似る・分散」投資につながったんですが、それでも結果は出るものですね。