たびたび話してますが、早期リタイア後はiDeCoに加入しています。iDecoをやる事のメリットの一つは、所得控除額が増えることです。完全リタイア生活ならば、拠出期間中は株などの利益に使えるので税金を圧縮できます。
また自分の様に早期退職して一度退職金をもらっている場合は、iDeCo受取時の税金発生のデメリットをカバーするために、控除枠の利用はマストという見方も出来ます。
そのくだりはこちらで書きました。
長期保有目的をいったん売っても大丈夫か
ただ節税できるからと言っても、含み益が出ている長期保有目的の投信を売るのにはためらいがあります。「取り崩しは必要な時に」と言うアドバイスも見た事があります。
そういう場合は売却額分また買い直して保有を続けます。
そういう場合、長期保有で運用中の投信をいったん売って買い直して、最終的に長期投資として大丈夫なのかが気になります。
最終的な手取りへの影響
普通に考えると、投信の取得価格が上がれば、それだけ含み損状態に陥りやすくなります。
ただ長期保有目的と言う事は「右肩上り」を予想しているはずです。とは言うものの、含み損が発生した状況で売るようなケースも考えておきます。
例えば取得価格が80万の投信を、iDeCoの控除枠のある期間に100万円で売ってまた買い直したとします。このとき売買利益は20万円です。税金はiDeCoの所得控除枠分節税できたとします。新しい取得価格が100万になりました。
考えるのは後日(60歳以降)に90万円で売らなければならなくなった場合です。
その時点の売買益はマイナス10万円ですが、過去20万の利益確定があるのでトータルでプラス10万です。
買い直しをしなかった場合は、90万で売ればプラス10万円の売買になります。この場合税金が2割かかるとするとトータルでは8万円の利益になってしまいます。
買い直した方が得になります。
あの改悪との関係
最近「配当金生活」に大きな影響のある「異なる課税方式選択の終了」が決まりました。この変更で、国保保険料+税負担の見方では、配当金収入を総合課税で申告するメリットがかなり無くなりました。
この改悪によって?上のケース(100万円で益出し買い直して最終的に90万で売った)場合のメリットは増えました。
具体的には配当金で分離課税を選択して、10万円の損を相殺して節税、国保保険料を節約できるでしょう。
可能性のだけの話ですが、他にも(金融所得課税が強化されて)将来売った方が税金が高い場合もあるかもしれませんし、長期保有目的であっても、期間限定な控除枠は利用した方が、見た目の取得価格アップがあってもトクしそうです。
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