ベストセラー化したジェイソン流「お金の増やし方」本、18日にAudible化されたのでさっそく読んで(聞いて)みました。Audibleになるのを待つ、これも一種の節約精神です。「ベストセラー」と言うのはご本人のツイッターにそう書いてあったからです(笑)
👑ベストセラー1位👑#ジェイソン流お金の増やし方
— 👑厚切りジェイソン【1位ベストセラー】 (@atsugirijason) March 18, 2022
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Audilbe換算で3時間程度の本なので読みやすかったです。本書で語られるToDoは想像どおりの「節約」と「米国インデックス投資」ですが、いくつか気づきがありました。
ドルコスト平均法といえない
読者層は投資初心者向けという事で、分散・積立・長期という基本原則から話がはじまり、ドルコスト平均法の話も出てきます。
ジェイソンさんも毎月の給料を投資に回してますが、3ヶ月分の生活費(現金)だけを残して残りを投資しているので、これをドルコスト平均法と言うかはちょっと疑問です。
常に一定金額を投資していないのもありますが、投資対象が上昇すると信じ、投資余力を毎月全額投資するという手法は、広い意味で一括投資に思えます。
資産に占める現金の意味
この3ヶ月分の生活費(キャッシュ)を残す意味、無職になった場合の生活防衛資金的な意味で捉えてましたが、よく考えると不思議です。
「リスク資産:現金」の比率としては割合が小さいし、生活防衛資金ならば現金を用意しなくても資産を取り崩せば済みます。要は株価が下がっている時に資産を取り崩さないためのお金でした。
4%ルールでFIREする場合の「シーケンス・オブ・リターン・リスク」(ざっくり言えば下落相場時に資産取り崩しをやると4%ルールが破綻する確率が高まる)対策みたいなものでしょう。
FIRE本「最強の早期リタイア術」では5年分の生活費を現金で持ってました。
過去のデータを調べ抜いて、仮に暴落が起こっても通常は二年くらい、長くても五年くらい投資資産に手を付けることなく持ちこたえることができたら、暴落は乗り切れると著者は算出したんです。
ジェイソンさんの「現金3ヶ月分」と言うのは、株式市場の急落が3ヶ月くらいで戻ると言うのと、3ヶ月で再就職しよう(キャッシュ・フロー復活)と言う数字でしょう。
暴落は仕方ないが、暴落時にリスク資産の現金化は避ける投資スタンス、そう考えると自分のような完全リタイアの場合は、過去のデータ※から2年から5年分の生活費の現金を持っておけばいいと言う、資産内現金比率(キャッシュポジション)の数字の出し方が浮かんできます。(※本家FIREでの投資先の数字)
投資に対する恐怖の正体
またこのスタンスの背景には、VTIやS&P500インデックスには暴落はあっても全損リスクはないという前提(信念)が存在します。
確かに米国株式インデックスに「全損リスク」があるとは思えないものです。ただ(今年のように)実際に株価が連日下がると「テールリスク」の心配をしたり、今回はこれまでとは違う事が起こるんじゃないかという「全損リスク」への不安感が沸き起こります。こういう気持ちは「FX」や「個別株投資」での全損恐怖の経験がごっちゃになっているのかもしれません。
と言う事で、現金ポジションの導き方や受け入れるべき前提の正体が明快になった気がします。
それは「(暴落は乗り越えられるし成長は続く)過去がそうだったからこれからもそう」と言う理論を信じる事ですが、自分にはまだ若干の逡巡があると言えばあります。
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