あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

再現性に言及しているFIRE本(最強の早期リタイア術…)

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FIRE本として有名な「最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド...(略)」の方も Audible版が出たので読んでみました。

思った以上に長く半生記本?

この本確かにFIREの本なんですが、中国からカナダに移り住んできた貧しかった幼少期から31歳でFIREするまでの半生部分と、割と当たり前の金融リテラシーの基本の話も含まれているので結構長い話になっています。

 

agura-huma.hatenablog.com

 

長い本なので印象的な部分は色々あるんですが、あえて3つに絞ると

  • 海外生活推し
  • 4%ルールの掘り下げ
  • 再現性があるという言い切り 

といった部分になります。

地理的アービトラージという考え

この本では地理的アービトラージを利用すべきであるという意見が度々出てきます。

地理的アービトラージというのは簡単に言えば物価の安い外国で暮らすことです( 通貨の強い国の給料をもらうというのも含まれる)

そういえば最近読んだスパの特集でも実際に海外で暮らすことによって早期リタイア生活を実現してると言う体験談も載ってました。(2人)

agura-huma.hatenablog.com

それだけリアリティのあるレベルで生活費が安いということになります。

この著者の場合は、海外で暮らすというよりは一年中海外旅行してもカナダで暮らしている時より生活費は下がったという経験を書いています。

 

個人的には日本国内での地方ぐらしとか資産を円以外で持つとかもこういう地理的アービトラージ戦略に含まれるう気もします。将来的に言えば日本自体も物価の安い国化していくのかもしれません。

4%ルールの失敗は最初の5年にある

「資金を運用しながら取り崩す」 というざっくりとした原則の理解にとどまっている4%ルールですが、その正式な定義は以下の通り、

インフレ率を調整した上で毎年4%のお金をポートフォリオから引き出しても95%の確率で30年間ポートフォリオの資金はそこをつかない

ここにあるポートフォリオ現代ポートフォリオ理論によるポートフォリオのことです。

この本を読んで知ったのですが、年間支出と資金と年数を入力すると資金が底をつかない確率を調べてくれるfirecalc.comと言うサイトもあるようです。(4%ルール計算サイト)

www.firecalc.com

 このサイトで計算していることは(入力した条件で)過去120年間のそれぞれの年でリタイアした場合に資産はどう変化したかいう膨大なシミュレーション結果をWeb 上で表示してくれるものです。

シミュレーション結果は120本の折れ線グラフが一度に表示されるビジーなものですが、この結果が4%ルールの成功率は95%という数字の由来です。

95%もあればそれでいい気になりますが、この著者は結構慎重なので、この5%を回避する方法を研究してました。 

この失敗はリタイア開始から5年間が市場が下落局面だったため下落中に資金を引き出す事を余儀なくされた事にあると作者は分析しています。

これをシーケンスオブリターンリスクと呼んでいます。巡り合わせが悪かっただけだと言うわけです。

 

解決方法は単純で開始から5年間は運用資産からお金を引き出さないように、5年分のキャッシュポジションを持つ事ですが、自分の場合はもともと全資金を投信につぎ込んでませんから、あくまで全資金を投信に突っ込んでいる場合の懸念点でもあります。(結果的に回避していた)

5年間下落しなかった後下落したらどうするのかと言う事ですが、それは5年間資産が増えた後の下落なので(引き出しは)そこから減る分はありという事のようです。  

再現性があるというメッセージ

この著者は「債券と株式のポートフォリオ」で運用してますが、自分の事を投資家でなく、オプティマイザー(効率的なお金の使い方を通じて生活にかかる費用を削減させようとする人(いわゆる倹約家))とだと分類しています。そしてハスラー(起業家)や投資家(4%の利回りで満足しない人)だけでなく、オプティマイザーもミリオネアになれるんだとも言います。 

それは再現可能な道であり、それこそが重要なのです。あなたは私と同じことをすれば同じことを達成できます。あなたがやらなければならないことは私の真似をするだけです。私は次の時代のスナップチャットを創造したわけではありません。私は株価が10ドルだった時に Amazon を買ったわけではありません。(略)もしお金を理解すれば人生は信じられないほど気楽になります。

 

確かに自分も自分の事を投資家と言うのはちょっと違うなと思っていました。

あくまでマネー雑誌や倹約ムック本に書いていあるシンプルなTIPSを積み重ね組み合わせてきた事と投資コストダウン時代の恩恵でお金を殖やしてきたわけで、こういう一連の(お金・生活の)効率アップのための積み重ねを「オプティマイズしている」という言葉で表す感じがしっくりきました。

ハスラーや投資家は他の誰も通ったことのない自分独自の道を見つけなければなりません。その道は一度発見されれば二度と同じ道ではなくなるのです。一方オプティマイザーはみんな本質的に同じことしても毎回うまくいきます。

 

再現性があると言っても、この人は1億円貯めたからリタイアしたんでしょという意見もあるとは思いますが、実はそのあたり1億円は必要としない方法についても書かれてはいますが、詳しくは実際読んで確認してください。

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