先週の東洋経済「お金と株」超入門を読んでみました。この特集記事正式にはもう少し長くて
「30代でチャンス!50代でも間に合うお金と株超入門」でした。
たしかに30代から長期つみたてを始められれば時間的に有利です。また最近は投資の大衆化が進んで、得られる情報量やコスト面などの環境面からも自分が30代だった時と比べて格段の差があって羨ましい限りです。
若い時に投資を始めたけれども
自分がはじめて証券会社に口座を作ったのは37歳の時ですが、ただ(その年代からはじめて)あんまり得した感はありません。インデックス投信も少なく売買手数料も高いし、今みたいに情報や発信の大衆化かしてないから儲けづらいだけでなく
- リスクを取ってもいい年代を言い訳にした投資行動
- もっと儲けたいという欲(損したくない恐怖)との折り合い
という点に問題がありました。
もっと利益を上げている人がいる
例えば自分が今年始めたつみたてNISA、人気ナンバー1のS&P500インデックス投信で運用してましたが、今日現在(2020/12/16)約15%増(+5万円)です。まずまずです。そんな似たような境遇の30代の人がいたとします。そんな人が例えば今年テスラ株が7倍になった話を聞いて、じぶんの運用をベストだったと思えるでしょうか?
5万プラスになっても目の前の生活は大きく変わらないでしょうし、ならばもっと増やす可能性を探るんじゃないでしょうか、つみたてNISAをやめてNISAにしようとするかもしれません。
正直その考えは間違っているとは思いません。他人の成功譚が自分にも再現性があると思えるならやってみたいと思うのが人情です。それこそ若い時はリスクを多少とっていいと書いてあったりします。ただそれは結果的にしなくてもいい損をするチャンスだったりします。そもそもつみたてNISA運用と個別株投資は全く別物です。
多ければ多いほどいいと思わない
投資コストの低い世の中、30代から投資をするのはチャンスではありますが、どれくらい増やしたいかという上限(ある種諦め)を持つ必要があります。なのでこの号の表紙にも、
「まず1千万貯め、65歳までに2千万を目指す」と上限が書いてあります。
射幸心に溢れつつ利益についての引き時も上手ければいいじゃないかという意見もあるでしょうが、そういう引き際も投資センスのひとつかと思います。その点そういうセンスがない自分は、ようやく射幸心が薄れてきたのでつみたてNISAで満足しています。
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