日経の記事で「敗者のゲーム」の著者であるリチャード・エリス氏のインタビュー動画が上がってました。年が明けてから投資リスクを心配しがちな読者の気持ちに沿ったタイムリーな記事が読めるのは有り難いです。
とは言っても、今年1月に「敗者のゲーム」の第8版が出版されたので、それも関係しているんでしょう。
海外の本の特長
ちなみに「敗者のゲーム」自体は読んだことがありません(苦笑)投資本に限らず海外の本は冗長と言うか、分厚いですからね。
ただ「ウォール街のランダムウォーカー」は読んだことはあります。インデックス投資のエッセンスを理解するのであれば、それでいいかなって感じです。
タイトルに惹かれる
「波乱相場対策」を語るという内容に惹かれて、動画を見てみました。
様々なリスクが顕在化して世界の株式市場が乱高下している中、投資に対する考えや資産運用の取り組み方、市場との向き合い方について、エリス氏に改めて聞いた。インタビューのエッセンスを収録した動画をお届けする。
印象に残った部分
印象に残った部分は4点ぐらいです。
- S&P500は今年どれぐらい上がるか?
- 何のインデックス投資がいいか?
- 債券投資について
- 市場に続ける事の大切さ
下手な予想はしない
S&P500が今年どれくらい上がるかについて質問されてましたが、はっきりとした数字は口にしてませんでした。こういう感じではぐらかすんだという視点で印象に残りました。
全世界株式推し
世の中には色々なインデックス投信がありますが、その中で全世界株式(オールカントリー)を薦めてました。(10年にわたって投資する見込みで特段の投資方針が無いのならと言う前提でしたが)
全世界株式は、S&P500とさほど違わないだろうと思っているのですが、S&P500は割高だからという理由のようです。
債券投資否定派
低金利時代で利回りが期待できない債券投資には否定的でした。その辺はやっぱりという感じでしたが、代替の投資先として自宅とか自分とか挙げてたのはピンと来ませんでした。ニュアンスは分かります…。
このあたりは第8版の「敗者のゲーム」でも言及してあるそうなので、そちらを見れば分かるかもしれません。
昔の投資本では、株式と債券のポートフォリオが有名だったので、そういう時代を知っているエリスさんが何と言うかに興味がありました。
名言の出処
エリス氏でもうひとつ有名なのは「稲妻の輝く瞬間」と言う言葉です。動画中では株式市場にとどまった方がいいと言う話だけで、このフレーズは出てきませんが、このブログ記事を書くために調べていたら、この言葉をふと思い出しました。
投資家は「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせなければならないということだ。相場のタイミングに賭ける投資は間違っており、決して考えてはいけない。
これは、この間の記事でも触れた「ステイマーケット」の理由
「下げ相場での対処策」を見て考える「長い目視点」 - あぐらのSoloZakki
アメリカの代表的な株価指数であるS&P500の1982年から2000年までの18年間にわたる値動きを詳細に調べてみると、18年間(=6570日間)の内、最も株価が上がった上位30日だけで実に上昇幅の4割近くを占めているのだそうです。
という事を詩的に表現しています。
まとめ
インデックス投信の投資先がS&P500じゃなかったくらいで、だいたい自分の考えと一致する部分が多かったので安心はしましたが、週末の米国市場は、強めの金融引締懸念でウクライナリスクで再び下げて、月曜日以降はまた試される相場展開になりそうです。
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