あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

経済的自立を目指すのは孤独対策?

マネーフォワードのコラムを見ていたら、面白いアンケート結果が出てました。「幸せは経済状況に左右されるか、経済的に安定してないと幸せではないか?」という質問への回答、日本人が突出して幸せはお金次第(意訳)と回答していた事です。

読んだのはこの記事

media.moneyforward.com

その部分を下記に引用しますが、日本人は73%が幸せはお金次第を選択したとの事

世界6ヵ国・地域の約17,000人を対象とした調査で、「経済的に安定していないと幸せではない」か「幸せは経済状況には左右されない」を二者択一で選んでください、と聞いたところ、日本人は「経済的に安定していないと幸せではない」とする人が圧倒的に多くいました。

「お金は鋳造された自由」であるとか「経済のない道徳は寝言である」と言う身も蓋もない言葉もあるし、自分の早期リタイア生活の満足度を担保しているのは、実はここ4年間の米国株高と言う経済状況であって、自分のやった事は積立投資という、分かりやすく言うと「真似」(本に書いてあるようにする)だと分かってますが、ただそういう視点が日本人特有だとは思いませんでした。

 

どうして日本人は、そこまで「お金」に拘っているのか考えてたんですが、ちょっとしたヒントになる特集記事を見かけました。

今の日本人の抱える「孤独」についての記事ですが、この特集で言う「孤独」は、いざと言う時に頼る人がいないという意味で使われています。

なぜこうなったかについての一説として、戦後「地縁・血縁・会社縁」という伝統的紐帯いわゆる「しがらみ」から自由を目指した結果だと言う、識者の分析が載ってました。

地縁、血縁、会社縁から解放され自由にはなった。しかし自由は残酷な結果を招く。働き盛り世代にまで孤独感が広がる現実をどう受け止めたらいいか真剣に考えるべき時だ。

近所付き合いを無しにして、血縁とは疎遠となり、同僚とは薄く付き合う事で「人間関係」による悩みは減るが「自由」になる代わりに失ったものもあるという考え方です。

そのうえ「新自由主義」的な思想が広まって、自由競争が是とされている雰囲気があります。「自由競争」の前提は「自己責任」です。

その結果、いざという時はお金に頼るしかないと思ってる人が多い、経済的困窮を自分で何とかするしかないと考えているから、日本人は「お金」をベースとして「幸せ」「安定」を捉えやすくなっているのかと考えさせられました。

 

今回の記事、思いがけない病気とか失業とかそういうアクシデントをきっかけにした「孤独」を扱ったりしてて、やや誇張気味な気もします。「ひとり」にやさしい社会(インフラが発達している)であるから「ソロ」化が進んでいる気もします。

ただ現在「ワールドカップ」を開催中ですが、普段一人を苦にしない自分でも、こういう大きなスポーツ観戦は複数人で見た方がいいなとちょっと思います(苦笑)