あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

「竜馬がゆく」には最後まで続いて欲しい

週刊文春で「竜馬がゆく」のマンガ版が今年から連載されています。自分が初めて小説の「竜馬がゆく」を読んだのは中学3年生の時、学年でも有名な秀才の友人から薦められたのがきっかけでした。

その流れで、若いうちに司馬遼太郎さんの本はほとんど読んだのですが「竜馬がゆく」はその中でも最も有名な部類に属するでしょう。

ただ今回の漫画化を楽しみにしてたとか、期待してたかと言うとそうではありません。どちらかと言えばスルーしてました。

 

そもそも自分が中学生の時点で、既に大河ドラマ化済(見たことはない)の古い小説です。そんな旧い話を、令和の今になってマンガ化するのかと言う企画に対するハテナ感もあります。最近は大河ドラマも見てないし、ドラマや映画もリメイクものはあんまりフォローしないという嗜好もあります。

 

また小説の実写化のように、表現媒体が変わると、どうしてもある程度違うものにならざるをえません。文字と絵では演出方法が全く違いますから読み手には違った受け止め方をせざるえないでしょう。

描く人の解釈や脚色、アレンジが加わる事でガラッと印象が変化する可能性だってあります。そんなような理由でフォローしていません(読んでない)でした。

 

とは言っても、dマガジンで読もうと思えば読めるので、今年の秋くらいからふと読み出したんですが、意外にも原作のエッセンスに忠実な内容でした。

(「コウノトリ」の作者の方が作画しているんですね。今回調べて知りました)

 

「竜馬が行く」という作品が「坂本竜馬」がいかに魅力的な人物だったかを描く作品だと言う事を思い出させてくれました。別の言い方をすれば「(何を語ったかでなく)誰が語ったかの方が重要」と言うこの小説の主題の一つを、うまく表現できそうな気がします。

まだまだ始まったばかりで、まだまだ気が遠くなるくらい先が長いので、何とか最後まで描ききって、完結させて欲しいなあと思っています。