あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

「90歳までに使い切るお金の賢い使い方」を読んで

先月ちょっと触れてましたが、1月に亡くなった大江秀樹さんの著書「90歳までに使い切る お金の賢い使い方」をAudible版で読了しました。この本については「本の要約系動画」などにも上がっているんですが、そこからの印象とはちょっと違ってました。

 

本書のタイトルは有名な「DIE WITH ZERO」にすり寄ったと言うか、あきらか意識したタイトルになっています。確かにそういう部分もありますが、もっと幅広くお金全般の話題に触れた内容でした。

そういう意味では「90歳までには使い切る」の部分は、本に書かれている一部に過ぎない面もありますが、本のタイトルには利害関係者の様々な思惑が絡むのは当然なので(笑)ベストセラー本に寄せてきた意味も理解できます。

 

そんな「幕ノ内弁当」風な内容を逐一レビューするとかなりのボリュームになりますから、巷の「要約動画」の方はやや内容を端折って印象に残ったところを重点的にとりあげたものかなと想像します。

 

そういうわけで自分も気になった部分だけ取り上げますが、時々出てくる「禅問答」みたいな言い回しの部分です。

 

章の一つに「お金は増やすよりも減らす方が楽しい」と言うのがあるのですが、この「減らすのは楽しい」という言い方は「使うのは楽しい」と区別しています。その理由も書いてあったのですが、言いたい事はわかるけれど「使う」も「減らす」も同じじゃないかと言った気になりました。

 

また「無駄なものにお金を使うのは意味があるが、無意味な使い方は止めた方がいい」とも言って、無駄と無意味を区別しています。

こちらの方はもう少し説明はしっかりしていて「無意味」と言うのは「重複している」と「興味がない」事を指し、(数値換算はできなくても)「主観的な価値」を見いだせるものを「無駄」と読んでいます。

 

1度読んだだけではピンと来ず何度も読み返したと言う意味で記憶に残りました(笑)

 

次に読もうと思っているのはこちらの本です。Amazonでこの本(「90歳までに…」)を調べるとお勧めに上がる本ですが、実は本書のなかでも触れられています。

お金の減らし方 (SB新書)

お金の減らし方 (SB新書)

Amazon

作者の森さんが異色の経歴を持つ有名な小説家だと言う事は知っているんですが、個人的に推理サスペンスというジャンルの本の愉しみ方に飽きてしまっていて、一冊も森さんの本業の方の本を読んだ事はないのですが、違った視点での言い回しに期待して、こちらの本も読んでみたいと思います。