あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

「目標の消化」としての早期リタイア

最近、Youtubeでおすすめに上がってきてた動画の中に、日本一周達成tuberによる「日本一周はおすすめしない」と言うのがありました。

 

日本一周はオススメしない

日本一周達成者が「日本一周をおすすめしない」と言う動画はある種の定番らしく、同じ主旨の動画が他にもありました。

(日本一周を)勧めない理由としては、結局移動時間ばかりになる事とか、絶景とか景観とか言われるものも見慣れてきて有り難みが薄れていく、非日常が日常化する事ななどが挙げられてました。

 

薄れる新鮮さ

自分は日本一周はしてないんですが、ここ3年くらい日本の各地を結構旅行しています。振り返るとここで言われている事を確かに感じます。日本の地方の大部分は「地方都市駅前フォーマット」とか「車社会フォーマット」(例えばどこでもイオンモールがあるとか)とでも言うような均一性があるんですよね。

話はそれますが、萩市はちょっと独自性を感じる町並みでした。

agura-huma.hatenablog.com

 

そういう意味で、早期リタイア直後には気になっていた「大人の休日倶楽部」を使った旅行への関心も以前より低くなりました。

agura-huma.hatenablog.com

 

日本一周を達成する意義

当然ですけれど国内旅行が誰にとっても退屈だと言う話ではなく、旅行機会が増えていくと、新鮮さとか未知な経験をする部分が減っていくと言う観点の話です。

こういうフリで話を始めたので当然の展開ですが、こういう傾向(気持の変化)は早期リタイア達成後の生活でも当然発生します(苦笑)

 

そんな「(日本一周を)オススメしない」動画なのですが、否定的なものばかりでなく、肯定的な意見も言っています。

中でも印象的だったのは「目標は消化したほうが良い」と言うものでした。

「日本一周」が思っていたのと違ったとしても「日本一周達成」という個人的な目標を1つ消化する事で、次に進むことができるような理由だったかと思います。別の言い方をすれば「気が済む」ってヤツで「気が済む」事は大事だと言う事です。

 

継続するしない自由

「FIRE」に対する否定的な意見の一つに、FIREしてもヒマを持て余しやる事がなくなって、また働くだろうと言う意見があります。そういう意見に対して、やる事はあるとか、やる事を見つけられる的な反論があり、再就職する事をFIRE失敗とみなす見方があります。

そういう軸の議論だけでなく、FIRE→再就職のハードルを度外視すれば(度外視できないですが…)「FIRE」を一度してみて「気が済めば」、FIREすれば何とかなると言う錯覚を早めに解消でき、次の目標が見えてくる、と言う見方もありだと思うのです。

働き続ける事で、見失ってしまうものは確かにあると思います。

そういうモノを見つけるきっかけになるかもしれません。

 

達成感は過ぎ去るもの

「継続」の問題でなく「達成感」の問題であると言う話は、早期リタイア生活を卒業しなかった場合にも多少当てはまるとは思っています。

分かりやすい例で言えば「早期リタイアブログ」を書く事です。これなんかも早期リタイアしたらやってみたかった事の一つで、どれだけ継続したかより「気が済んだ」と言う意味でやって良かったと思っています。

もっと広い話でいえば、仮にこの先経済的自立が破綻したりとか、毎日が退屈だと感じるようになったとしても、その理由は、さすがに5年前に早期リタイアした事が原因でなく、ここ1、2年のお金の使い方とか資産運用のやり方の方に理由に求めるべきでしょう。「早期リタイア達成」は消化された目標になりつつあります。

そういう意味では、もう今は「早期リタイア生活」と言うべきじゃないのかもしれませんが、適切な言い方がないので、今後も「早期リタイア生活」でいこうと思います。(苦笑)

まあ、そのあたりは今も「セミリタイア生活」が、広い意味で使われているのと同じと言う事で、問題はないでしょう。