図書館に通った小学生時代
退職して朝に余裕ができたからではないですが(朝だけじゃないけれど)、NHKの朝ドラを普通に見ている人です。(テレビそのものを)一切見ていない時期もあったのですが、アーリーリタイアの目処が立ちだした頃から、また見出しています。今放送中なのは「なつぞら」ですが、今週は「ホルスの大冒険」の制作当時をモチーフにした展開でした。
ドラマ中で、キアラ(「ヒルダ」)のデザインがなかなか決まらないエピソードがありましたが、確かにあの「ヒルダ」のデザインは不思議な影があり印象的です。
「ホルスの大冒険」は、小学生のころ見た記憶がうっすらとあります。映画館でもテレビでもなく、通っていた図書館地下の視聴覚室のようなところで見ました。小学生低学年の頃だと思います。
さすがに単発のアニメーション映画だったので記憶はおぼろげです。ストーリーはほとんど記憶にないですが、作品に漂う暗い寒々とした雰囲気、「ヒルダ」と「悪魔」と「空を舞う狼」のキャラクターは覚えていますから、「ヒルダ」の醸し出す雰囲気やキャラクター設定には、子供心には消化しきれない、何かひっかかるものがあったのでしょう。
史実モチーフのフィクションという手法
NHKの朝ドラには実在した人物をモデルにした主人公のドラマが増えてますが、その中でも、最近は割と史実をモチーフにフィクション部分を増した作り、史実をモチーフにした事は特に言わないケースも多くなっています。
考えてみれば、実在の人物をなぞるにしても、誰もがドラマティックな恋愛や伝説級のエピソードを持っている訳ではありません。史実にこだわらない方が、エピソード不足も補う事ができるし、コンプライアンス的にまずい行いは無かった事にしてしまえます。ドラマ終盤へ向かった収束感もアレンジできて、良い方法なのかもしれません。
今回の「なつぞら」視聴者側も史実に沿っていないと分かっていつつ、ネット上では史実ドラマのように楽しめてますし、制作する側も話の大枠がシェアしやすく手堅いでしょう。思った以上にすぐれた手法なんじゃないかと言う気がします。