あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

「働き方1.9 君も好きなことだけして生きていける」

「好きなことだけして生きている」というメッセージの説得力

家に閉じこもって本を読んで過ごすのにも抵抗がない季節なので、前から読んで見たかったヒロシさんの本を読みました。  

働き方1.9 君も好きなことだけして生きていける

働き方1.9 君も好きなことだけして生きていける

 

ジャンル的には自己啓発、ビジネス書的なものでしょうが、とてもわかりやすかったです。この手の本は、読む人を選ぶと言うか、ポジティブシンキングとか、一大転機からの奮起、という内容が予想されてある程度の先入観イメージがありますが、どれもヒロシさんのイメージとかとそぐわず、そう言う人からの発言には説得力があります。(笑)

本書の具体的アプローチもそんなキャラが出ていて印象的です。稼げるキャンプ動画のYoutuberになった経緯から、好きなことをどんどんやった方がいいというメッセージが軸なんですが、ポイントの部分がヒロシさんらしく

  • すぐ辞められるように、誰にもオープンにせず「無言実行」でいく
  • ひとつに懸けるという必死な態度ではなく、たくさん種をまいてうまく行ったものを伸ばす戦略をとる

不言実行」じゃなくて「無言実行」という言葉から来る「ひっそりと始めてる感」、気になる事にたくさん手を出して、うまくいったらそれを伸ばせばいいじゃないかというメッセージから伝わる必死じゃないアピールがユニークです。

成功の反対はやらないこと

「たくさん種を蒔いてうまくいったら」と言うと何となく適当に聞こえますが、実際にヒロシさん自身がキャンプ以外にも色々と手を出していて、結果的にキャンプ動画がたまたまうまく行ったという経験にとどまらず、それは成功論によくある「ちょっと試す」「成功の反対はやらないこと」ことにも重なります。

 色々やってみるフットワークの軽さ、すぐにはじめるスピードを重視して、完璧主義に陥らないように注意しています。たしかにヒロシさんのキャンプ動画は、結構ざっくりとした構図や編集でアップされていると感じますし、本書にも書かれてますが、見られる動画のハウツーとセオリーから外れたところにある動画です。狙った訳でもない好きな事をしていたら共感(注目)を得られた生きた証拠でもあります。  

 とは言っても傍目で見ているよりも、好きな事へのこだわりの強さ(頑固さ)を感じますし、何だかんだ言っても芸人になる決断と行動力は、平穏無事だけを目指しているだけの一般人にはできないことには違いありません。加えて冷静な自己分析からの方針選択、決断力と行動力があると思います。

 

 自己啓発書にありがちな心をアゲていくような文章(引用)が少なくてかえって新鮮でしたし、シンプルで共感しやすいメッセージに、無目的で自由な生活を楽しんでいる自分にもよい刺激になりました。自分も無言実行でいきたいと思います(笑)。