あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

アーリーリタイアと自己肯定感

挫折と再生の物語

先日の就職支援セミナーで、就職しない期間が長くなると「自己肯定感がどんどん下がっていく」(から早く就職した方がいい)と言われたのを覚えています。

その事についての見解はさておき、この「自己肯定感」と言うフレーズを別の機会(マンガのあとがき)でも目にする事がありました。

 
岡崎に捧ぐ (4) (BIG SUPERIOR COMICS SPECIAL)

岡崎に捧ぐ (4) (BIG SUPERIOR COMICS SPECIAL)

 

このマンガは小学生から約20年間続く不思議(不滅)な友情とその間の作者自身のプライベートを描いた作品で、ゲーム中心の面白くて楽し気な小学生時代から大人になっていく時の流れに沿って話が進んでいき、成長するにつれて自己肯定感が下がっていく過程が身につまされる挫折と再生の物語です。 

 小学生の頃のパーソナリティの面白い部分を大人になる時にうまく持ち込む事の難しさは誰しも共感できる話だと思いますし、自己肯定感を保ったまま社会にうまくはまる難しさ、そんな社会や世間の窮屈さを忘れさせる(超越できる)友情の全能さ、どちらの面もじわじわくる良作品でした。 

 

 

 作者の山本さんは、自己肯定感の低くなった大人の自分と小学生からの友情をマンガとして描き、作品として昇華させる事に成功し報われているのですが、そうじゃない人がどれくらい日本にいるのだろうと考えます。自分ももう一度昔に戻って社会に出ていくところからやり直してみないかと言われたらきっと躊躇するとも思います。 

まだ自己肯定感が低くないとしたら 

最初のセミナーの話に戻って、講師の先生は出席していた中で自分の年代に向かって自己肯定感の話をした訳ではあるまいと思っていますが、今現在自己肯定感の低下をそれほど感じてないとすると、それが社会人としてそれなりにやってきた事によって、ゆっくりと積み上がってきたのかもしれず、(あれ)やはり会社員じゃなくなったら下がるのかもしれないなとも少しは思ったりします。