老後資金問題の解決策?
昨年の「老後2000万円不足問題」ぐらいからかiDeCoの口座数やWealthNaviの口座数が伸びているそうです。老後資金問題を方法論が画一化してきました。いつからこんな感じになったのか(ある限りの)昔の雑誌を振り返ってみました。
「積み立てればOK」な流れは、ニュースよりも雑誌の雰囲気で感じていたのですが、実際iDeCoやロボアドを始める人は増えているようです。
10年前を振り返る
本当にここ数年に雰囲気が変わってきたような気がしますが、手元に残っていたの2010年のZAIを(スキャン済み)見てみると
既に、つみたて(ドルコスト平均法と複利運用)で長期で資産を増やせるという記事はありました。2010年11月号(約10年前になります)
どんな感じで5000万を貯められるかと言えば、月5万を30年積み立てて運用していくとあります。ちなみにそのペースで運用せずに預金した場合には年60万ずつ30年で1800万円貯金できます。これが5000万になるには6%の運用利回りが必要。6%で回せる前提の記事です。まあ6%利回りは?ともかく、30年間働けて毎月5万リスクが取れる人には積み立てアリかなとは思います。ただ10年前にも30年つみたて投資をした人はいないのも事実です。
有名な水無瀬ケンイチさんでも(この本によれば)積み立てインデックス投資の歴史は20年弱、2002年くらいには適当なインデックス投資先がなかったと書かれています。
ここ5年くらいでガラ変
2010年当時の投資対象先のとして紹介されていたインデックス投信とコストはは以下の通り
これらの投信が低コスト、ノーロードなら良心的とされていた頃の話です。
ここには2017年から登場し始めたeMAXISシリーズの価格破壊で今となっては馴染みのないファンドもあります。インデックスファンド"e"シリーズは全く記憶がないので、調べてみました。
つみたてNISAが始まったのも2018年からですし、税制面や手数料コスト的な面では、積み立てのメリットは確かに大きく変わっていると思います。いずれも長期的なメリットだけに、メリットが見えづらいのでしょう。
またアセットアロケーションによって、リスクとリターンをコントールして運用する本は2005年にはありました。自分も読んでます。
ただ適当な商品がなくて、自分ができているかを判断するのが難しく敷居が高い感がありました。ロボアドアドバイザーによる肩代わりがこういう面倒くささを減らしているのも一因かと思います。こんな感じで、だれもまだ30年の長期投資を結果を見た人はいないけれど、長期投資をするメリットはあると思います。