過去最大級の下げが起きた日の記録
2008年にリーマンショックがあった事は有名ですが、実は細かい事をあまり覚えていないんですよね(12年前だから仕方ないですが)何十年に一度のリスクオフイベントを経験しながら何の経験値も積まなかったのはアレなので、せっかくブログを書いている事ですし、記憶補強用に書き残しておこうと思います。
[9日 ロイター] - 米国株式市場は急落。原油相場の大幅な値下がりや新型コロナウイルス感染拡大を巡る懸念からリセッション(景気後退)懸念が台頭し、パニック売りに見舞われた。ダウ平均株価<.DJI>は2000ドル超急落し、過去最大の下げ幅を記録した。
ロイターより引用
- ダウ 23851.02 (-2013.76) ▼7.79%
- ナスダック 7950.67 (-624.94) ▼7.29%
- S&P500 2746.56 (-225.81) ▼7.60%
とんでもなく下げました。
ただ前日までリスクオフ円高で過敏に反応していた為替はなぜか100円割れには動きませんでした。(102円台)アメリカの長期金利が下がりすぎて、金利差が縮小したせいとも(佐々木融さんの説)
約2000ドル下げた日の詳細
朝のモーサテを見ると
サーキットブレーカーが発動するは恐怖指数は08年以来の水準になるはと、リーマンショック以来のパニックが発生した事が分かります。(と言うかリーマンショックのVIX指数ヤバ過ぎ)
特長的なのは原油の急落がこの下げパニックの後押しをした事、ここまで原油価格が相場に効いてくるとは思ってませんでした(認識間違い)
原油需要減の中で協調減産しないロシアも大概だと思っていたところへ増産を言い出したサウジにもびっくりでしたが、これはサウジのロシアへの鞘当てだったと言う見方もあるようです。(個人的には納得)
この日の世界の株価は
大きく下げました。
日経平均はどう動いたか
これを受けた日経平均の先物は、前日終値(19698.76 -1050.99)に対して
で応え、その日の東京市場がどうなるかに注目してました。開始直後は先物にサヤ寄せする形で19,000を割り込み2日で2,000円下げるのかという底割れ悲観が生まれたところから反転。
コツンとトランプに当たったようです。
トランプ大統領は9日、ホワイトハウスで記者会見を開き、「アメリカ経済は非常に力強いが、世界中が不意打ちを受けており、大規模な経済対策を検討している」と述べ、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、10日に大規模な経済対策を発表する考えを明らかにしました。
そんな中こんな色んな示唆に富んだニュースも…
ダウが2000ドル下げた日の日経平均はプラス引け
結局19,000円を割れてから反転、流れが変わってプラス引けでした。
自分はと言えば9時半からの動きを見て、まだプラスだったマネーフォワード株を売ってしまいました(グロース株は手放そうという理由の投げ売り100株ですけれど)
きっと色々なスケールでこの動き(売ったら上がった)を経験した人は今日は大勢いるでしょう。
結局ダウが2,000ドル下げた翌日、日経も下げるかと思いきや踏みとどまりました。
今後も不安定な相場だとは思いますが、株価ファーストのアメリカ大統領という力強そうなフェイルセーフがはっきり見えた安心感がちょっと生まれた感じがします。あわせて現在の日銀・政府には何の手段も行動力もない事を改めて思い知りました。
トランプがという株価第一主義の大統領だったからという属人性の高いリアクションなので、未来の同様な大下げの場合には当てはまらない動きにも見えます。
後は円高がピタッと止まった事も予想外でした。
こういうセンチメントになってしまった以上油断はできませんが、3/10の夕方いちおうダウ先物はプラスのようなので、明日のタイトルが”ダウが2日続けて2000ドル下がった日”なんて事はないと思います。