kindle unlimitedで「定年後のお金 寿命までに資産切れにならない方法」と言う本が読み放題対象になってたので読んで見ました。
著者の野尻さんは「日経マネー」で同様の内容で連載もしていたので、だいたいの感じはわかっています。
帯紙にもあるように興味があったのは「3%運用して4%で取り崩す」について書かれているところ。
4%で取崩すと言えば思い出すのは「FIREの4%ルール」です。
FIREの場合は、支出の25年分を用意して4%で運用できれば、毎年4%ずつ引き出してもかなりの確率で資産が底をつかない、と言うものでした。
こちらの本では3%で運用しつつ4%ずつ引き出していき、資産の目減りをゆっくりにしようとするものです。3%での運用期間は75歳までで、引き出し開始は60歳からと、60歳で退職するサラリーマンをモデルケースにしています。いくら必要かは95歳で資産が底をつくように逆算して60歳時の目標金額を決めれてばよいと言うものでした。
気になる3%運用の投資先
問題は3%利回りがある投資対象です。本書では、例として※4資産に分散投資をすればだいたい4%は得られるとして、過去20年間の4資産運用の資料が掲載されてます。証券マンとして働いていた野尻さんの感覚としては3%ぐらいの利回りはそれほど高い目標ではないみたいです。
※4資産とは(国内株式・国内債券・海外株式・海外債券)。
ならば4%運用して4%定率引き出しすればお金は減らないだろうと言う疑問も浮かびますが、税金等を考えると実質3%なるのでしょう。ただ本にはそうは書いていません。
そもそも運用と定率引き出しとを組み合わせる事で、老後の資産の目減りのスピードをコントロールする、相対的に1%ずつ少しずつ資産が減らせれば良いというのが本の趣旨というまとめ方で厳密に目標利回りにこだわってない感じもします。
定率引き出しの難しさ
自分の場合だと既に資産が目減りする生活になっている訳ですが、定率引き出しを開始しているかと言うとそうではありません。まず引き出し先が株とかロボアドとか投信とかに小口に別れた状態ですから、それらからいちいち4%ずつ引き出すとか面倒くさい事はやれません。だからこの方法が実際にやれるとすると例えばバランス型投信に全財産が集まっている人とかになるのでしょうか。
やっておけば良かった
本題とは外れるのですが、老後の生活費レベルを下げるためや老後の行動範囲にあわせた暮らしを考慮したアイデアとして地方都市への移住も提案していました。具体的には人口50万人くらいで人口密度の高い都市。
土地が広すぎず人口が少なすぎない都市は、生活インフラ施設が狭い地域に集中している事が老後のライフスタイルに合っていると言う訳です。具体的な都市で言えば奈良市、前橋市、鹿児島市、岐阜市、松山市などです。なるほどと思うと同時に、せっかくのGoToトラベル期間ですからこの機会にどこか一週間くらい滞在して、この目で確認しておけば良かったと思ったりもしました。
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