2日に緊急事態宣言が延長が決まりましたが、着実に新規感染者数は減少傾向にありワクチン接種も始まりそうで、先が見えてきている感があります。方向性が出てきたので、最近は解除するための目処の話や、ワクチンをいつから誰を対象にするかと言った、細部の話に話題が移ってきています。
縦社会のエキスパート
いよいよ東京オリンピックを本当に開催するのか(できるのか)という事に焦点が集まりつつあります。
そんな中、ニュースになったのは森さんの発言でした。
首相だった頃から失言王だったので「またか」感が強いのですが、以前はどうしてこういう人が組織のトップにいつまでもいるのだろうと思ってました。
自分も実際に会社(組織)に長くいるようになって、ようやくその謎が理解できるようになってきました。森さんの資質は、組織での人間関係と上下関係スキルに特化しているんだろうと言う事を。
縦社会と言うのは、権力が絡む組織にある組織統治の伝統的な手法だとは思いますが、基本的に組織を劣化させるバイアスがあります。
それはそうでしょう、地位の上下が絶対の組織(縦社会)では仮におかしなトップが現れてもそれを正す(諌める)手段がありません。また縦社会論理でトップが選ばれますから、上下関係の立ち回り力だけの(それ以外の資質が凡庸な)リーダーが現れる可能性は常にあります。以前ニュースになったボクシング協会とかアメフト部の話とかはそういう例のひとつです。
今回の森発言に対して、委員会のメンバーが誰も異議を唱えなかったと言いますが、メンバーの人も森さんの下の人か、スポーツ関係者で(縦社会のプロの)体育会系の出身者でしょうから、異議なんか出ないのは当然です。
体育会や軍隊ほどじゃないですが会社にも縦社会的要素があるのは事実(平社員と課長の間みたいな権力と無縁な上下関係は別として)で、それ自体に異議を唱えるつもりはないんですが、今回のコロナ禍のような有事の場合では、さすがに弊害の方が大きいんだなと思います。
「開催に世界が神経をとがらせる時期に、トップが足を引っ張るなんて」「聖火リレー直前で……。五輪から国民の心が離れなければいいが」。森喜朗氏の「女性蔑視」発言の影響です。https://t.co/2BQjukHBBG
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) February 4, 2021
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