3年過ぎてしまった早期リタイア生活、特に目標はないんですが、ちょっとだけ頑張ろうと思っています。ちょっとだけ頑張ると言うニュアンス、コンフォートゾーンを少しだけ出てみる、人に話してもさほど響かないような事を積み重ねていく、
複利の力を生活にも取り入れると言うようなイメージです。
そんな気持ちにさせてもらったのが、以前紹介した「複利で伸びるひとつの習慣」です。
早期リタイア者にかぎらず、長期運用の投資家は複利に詳しいですから、生活にも複利の力を取り入れると言う考え方はイメージしやすいと思います。
こんな風に書かれています。
習慣は自己改善を複利で積み上げたものである。毎日一パーセントの改善が長期的には大きな改善になる。
結果とは、習慣の影響をあとから測る遅行指数のようなものだ。
これだとちょっと分かりづらいかもしれません。遅行指数の例をあげます。
財産は、金銭習慣の遅行指数。体重は、食習慣の遅行指数。知識は、学習習慣の遅行指数。がらくたは、掃除の習慣の遅行指数。自分が繰りかえしたものを手にすることになる。
こんな意味です。
ただ、この手の「塵も積もれば山となる」、さすがに今さら感も感じるでしょう。
むしろ、この本のいいなと思ったところは、目標を持つ事はさほど重要でないという切り口です。
どのオリンピック選手も金メダルを獲りたいと願っている。また、どの志望者も職を得たいと願う。成功する人としない人の目標が同じならば、目標が勝者と敗者の違いだということはできない。
人間なんとなく目標があった方がいいような気がしますが、そうじゃないと書いてあります。目標でなく仕組みが大切で、その方が進歩につながるといいます。
目標には方向を定める効果がある。だが、仕組みは進歩するのに最適である。目標について考えるのに時間を費やしすぎて、仕組みを考える時間がないと、いくつかの問題が生じてくる。
早期リタイア生活は、これまでの人生で一番自由時間がある時期です。正直なところ言うと、全然目標らしいものが頭に浮かんで来ないので、逆に言えば目標とか大げさなものでなく、ちょっと環境を改善しようという考えの方がしっくりきます。
一匹オオカミも群れも滅びる?
この本には、もう一つ気になる文章がありました。
一匹狼は死ぬ。だが、群れは生き残る
こんなセリフが、習慣本でどんな文脈で登場するかは割愛しますが、自分の今と今後を、社会との関係を、ちょっとした文学的な修辞で暗示していて印象に残りました。
オリジナルはドラマ「GAME OF THRONES」から引用だそうです。
ただ最近こんなニュースもありました。
「日本人」と言う「群れ」も亡びそうではありますが、個人的にはそうでもないと思っています。もちろん部分的には亡ぶと言うか全く人が住めない地域は発生するでしょう。
ただ日本全土を維持しようとすると悲観的になるのであって、そこを割り切って、人が住める地域と住めない地域の2極化が進むのではと思います。
その過程において、過疎地域への生活インフラの劣悪化など個別最適と全体最適のどちらを取るかの問題が噴出するでしょう。
そういう社会を見る事はないでしょうが…。
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