今朝ダウが最高値更新36,000を越えました。(早期リタイア後)米国株インデックス中心で投資してる身としては有り難い事です。ただ長期運用視点で言えばこんな状況はいつまでも続かないという気持ちもあり、例えれば贔屓の球団が開幕ダッシュを決めたみたいなものです。全試合勝つのはありえず、最終的には常識的な勝ち負け数になるはずです。
だから米国市場も長期的には平均的な利回りに落ち着くはずと思うのですが、こういう早期リタイア直後のスタートダッシュが、精神面以外にいいことがあるのかどうか?ちょうどいい記事が「エコノミスト」のFIRE特集にありました。
想定読者層によるものか、最近のFIRE特集記事としては、FIREの対象年齢は高め(40代以上)の印象で、構成としては最近定番となった、FIREのタイプ分類と説明、資産形成方法(dマガジンでは読めない)FIREに関する素朴な疑問などのコーナー、に分かれてました。
4つのFIREタイプ
FIREの分類ですが、フルFIRE、倹約型FIRE、サイドFIRE、スローFIREの4つで、この中では「スローFIRE」が初耳感があります。説明には
一定額の運用収入を確保して、短時間のパートによる多少の就労所得、資産の取り崩しも足して生活する
とありました。詳細は省くとして、FIRE前に用意する資産の額の大小比較で言うと
フルFIRE > スローFIRE > 倹約型FIRE > サイドFIRE
となり、用意する資産の不足分をどうやって他の手段で補完する(倹約も一種の不足を補う手段として考える)かで分類されていました。
「フルFIRE」が億単位の資産を前提としているので、自分をどれかに当てはめると、就労所得をアテにしないスローFIREと倹約型FIREの中間くらいの感じです。
想定利回りは慎重に考えたい
「素朴な疑問コーナー」というタイトルで、Q&A形式でFIRE生活の色々な面を説明していました。運用に関係する質問は以下の2つです。
-
FIREは運用利回り年4%で可能なの?
- 毎年4%の利回りは獲得するには?
FIRE実現方法は色々ありますから、平均4%という数字への距離感は人それぞれでしょう。
退職後の実感としての利回り
退職して3年が近づきつつありますが、ここ3年の体感利回りは明らかに4%を越えています。リファレンスとして、退職後から始めたiDeCoのS&P500インデックスの損益率で確認しますが5割を越えてます。明らかに出来すぎです。
いつまでも続かないという思っていた方が安全という気持ちです。
最近の米国株インデックス投資人気からすれば、多くの人が同じ景色を見ていて、最近投資を始めた人も多いと聞きます。そんな人から見れば投資はイージーモードに見えるんじゃないでしょうか。その上最近は円安ですし。
スターダッシュは有利?
この特集では「4%ルール」の数字には疑義をはさまず、長期間で平均4%に収束するその間の動きに着目して、短期の利回りのブレを5つのシナリオに分けて、そのシナリオごとに取り崩しをするとどうなるかをシミュレーションしてました。
2021年の今の状況ではこの5つの中の
「運用前半は4%を超えたが後半は4%以下に沈み、平均4%」
「運用初期と運用終盤は4%を超えたが、運用中期は4%以下に沈み、平均4%」
というシナリオが今後想定されます。
結果としては各シナリオでの残高は以下のようでした。
運用前半に4%前半を上回る事は、出来すぎであろうが一時的なものであるにしろ、運用取り崩し生活寿命にとってはプラスに働くようです。
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