今年は年明けから(3月上旬にかけて)米国株式市場の下落が続いたので、さらなる続落に対する不安から投資スタンスに迷いがあったんですが、最近見たトウシルのある記事がそんな心理状況に重なるところがありました。
「高齢者のアセットアロケーション」という山崎元さんの記事です。
まだ高齢者ではないのですが、株価下落を心配する理由には重なる部分が多いと思わされました。
高齢者が株価下落を心配する属性
共通する心配の発生源と言うのは
- 年齢的に人的資本に期待できない
- 収入が無いのでドルコスト平均法が使えない
と言うもので、勤労者にはあるリスクヘッジ手段を持っていない不安です。
人的資本に期待できない
リタイアした高齢者と働いている勤労者とで資産運用上最も異なる点は、人的資本の大きさの差だろう
人的資本と言うのは「これから稼ぐ力」だけでなく、生活力(ポテンシャル)も含むと考えます。自分の場合は高齢者ではないですが、人的資本力を過大評価するよりも期待できないと思っていた方が無難でしょう。
この記事では高齢者の人的資本の低さは認めつつも
将来必要な支出を負債として考えた負債の現在価値も考えることができるが、負債の現在価値は当然のことながら高齢者の方が小さい。
高齢者が必要な支出は(若い人より少ないので)資産減による影響は小さいという見方を書いています。これについては若い人よりは少ないが年金生活者よりは多いという位置だと思います。
ドルコスト平均法はリスクヘッジではない
ドルコスト平均法については、そもそもリスクヘッジではないというのが山崎さんの意見です。
加えて、この記事では定率の解約生活についても否定してました。
積み立て投資をする際のドルコスト平均法に代わる「気休め」のシステムとして、定率の解約を推奨する向きもあるが、せっかく運用する資産があるのだから、筆者はお勧めしない。
(資産の)換金に対する意見は何度か見た事があります。
解約の大原則は「お金が必要なときに、買値にこだわらずに、バランスよく解約する」ということでいいのではないだろうか。お金は使うためにある。
使う必要あれば換金すると言うものです。
現金とリスク資産と言うアロケーション
アセットアロケーションについてはリスク資産と無リスク資産(現金or国債)という組み合わせを推していて、リスク資産の内容は年齢で変更する必要はないと言うものでした。
このアロケーションの内容は厚切りジェイソンさんの本と似ています。
現金については生活防衛資金と言う役割を与えてましたが、自分はこのアロケーションの、株価下落時に換金しないためのキャッシュポジションと言う理由付けに説得力を感じてます。
最近気になる投信
と言う理由で、最近はこのアセットアロケーションに気持ちが傾いてますが、資産の保守化と言う意味では、こちらの新しいバランス型投信にも興味があります。
こちらについては、もう少し色々な情報が出るのを待っている他力本願な状態です。
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