あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

四国松山の「伊丹十三記念館」へ

昨年末ぐらいから毎月末にあるANAのスーパーバリューセール(平日7,000円)を利用して、愛媛の松山へ先月末に行ってきました。一度行ってみたかったのは「伊丹十三記念館」です。

 

ANAのセールが場所を問わず7,000円だった事を考えれば、もっと遠い場所に行くのがコスパがいいですが、松山は鉄道で行くには、時間的にも交通費的にも遠い所だったので、この機会に行って見たかったです。

ただ伊丹映画が公開されていたのは1980年代後半から1990年代、伊丹監督が亡くなってからもう25年。伊丹監督の事を知っている世代はだいたい50代以上って事になり、訪問客層も限られそうです。

「るるぶ」とか見ても載ってなかったりします。ホームページなどを見ると開館しているものの、実際はどんな感じなんだろうという若干の心配はありました。

 

「記念館」は松山市の南東に位置します。今回はバスで行きました。

初めての松山でしたが、町中を走るバスや市電のオレンジ色のカラーリングが印象的です。

アイキャッチ画像にも使ってますが、方形な箱状で黒を基調とした外観です。入り口を通してしか中の様子は分かりません。駐車場に車も止まっておらず、来館客は自分1人かと思ったのですが、離れたところに3名いました。

itami-kinenkan.jp

中身は常設展示場と企画展示場に分かれており、常設展示場は撮影可能でした。

他に来館者がいない分、自分のペースでじっくりと内容を見学することができました。色々な表現媒体で仕事をしてきた伊丹監督の事績が展示されているのですが、デザイナーもされていたと言う事で感性(こだわり)が可視化されていて共感しやすいです。

とは言っても、自分が伊丹さんの仕事で知っているのは、ほぼ映画です。

約30年前の自分には「お葬式」「たんぽぽ」のような作品よりも「マルサの女」以降の輪郭のはっきりとした作品の方がやっぱり面白く感じました。自分のこだわりを商売につなげられる才能の凄さを感じると共に社会勉強になって(?)エンタメ性の伊丹作品をもう少し見ていたかった気持ちを改めて感じました。

 

休憩するほど長居するつもりはなかったのですが(他に人がいない)店員さんとの距離感も違うので、誘われるがままにカフェにも立ち寄りました。

しょうが湯です。沈んでいるのは甘いしょうが片です。隣にあるのは十三饅頭、松山みやげじゃなくて、この記念館で売っているものでした。

こんな感じで吹き抜けと言うか真ん中に庭を囲んだ作りになっています。

入り口(出口)のそばに、ショップがあったので、クリアファイルと昔の書籍を購入しました。

 

また伊丹監督が昔「一六タルト」の CMを作成した展示を見て「一六タルト」の方も買ってしまいました。

自分が出て行くぐらいのタイミングで、また一人同年代の訪問客が現れたのでそこそこ人は来ているようです。思った以上に、ちょっとした雰囲気のあるいい場所でした。